子ども読書活動推進計画実施1年の手ごたえ

2006年12月10日 20時19分 | カテゴリー: 本の楽しみ・図書館・学校図書館

今年のニュースのひとつ 市立中央図書館が文部科学大臣表彰受賞

今年も残すところ僅かとなったが、私が関わってきた文庫や図書館を廻るニュースも格差のすすむ厳しい現実を反映してか、明るい兆しが見えない。そんな中、今年5月、市立中央図書館が文部科学大臣表彰を受賞したことは、久々の明るいニュースだった。2005年3月に策定された「東村山市子ども読書活動推進計画」とその実質的な取組が評価されたとあれば、素直によかったなと思う。以前「子どもの読書」誌で、「子ども読書活動推進計画」について、東村山市計画が豊中市、箕面市、倉敷市など質の高い図書館運営や図書館協議会の活動で知られる各市とともに評価されたことに嬉しい驚きをもったが、国にほめてもらうことが嬉しいというのではなく、計画実施1年にしての評価が思いがけなくて。

私は「子ども読書活動推進計画策定協議会」の副会長として、図書館に象徴される東村山らしい基本的な考え方を提言してきた経過がある。読書というのは、本質的には他者が介入すべきではない極めて個人的なことではあるが、本に出会えない子どもたちの現状を認識し、障害児や外国人を含めた市内の全ての子どもの読書が充実したものになるために、図書館を核とした子どもと本を結びつけるしくみをつくることを願った。
 
今年度の図書館運営方針の筆頭に「子ども読書活動推進計画」の具現化推進が挙げられ、重点事業として取組まれてきた。健康課、学務課、指導室、児童課、子育て推進課、図書館による子ども関連部署庁内連絡会の開催で連携が本格化してきた。絵本との出会いポイントの拡大として「おすすめ絵本パック」設置箇所が増えた。保育関連の申請窓口、検診時やいきいきプラザのサロンなどへの設置以外に医師会の協力で小児科待合室に拡大されそうだ。文庫連や子ども読書連絡会への支援や協働、保育園の読み聞かせ担当者との情報交換や子どもと本が出会える場所のマップ作成、商工会との連携など、図書館から外へ飛び出す計画が着実にスタートし始めた。また、司書教諭や図書館担当者への支援事業の拡大や小中学校への専任の職員配置のあり方検討会の設置など、学校図書館整備に向けた連携も一歩進んだ。これからも、パートナーである子どもへ、生きることのメッセージを込めた読書へのいざないを更にブラッシュアップしてほしいと期待する。(大塚恵美子・文庫連だよりからの一部転載)