今週は憲法ウィークだ!「おもしろいほどよくわかる憲法の話」

2007年1月14日 03時03分 | カテゴリー: 平和・憲法など

講師は「憲法の伝道師」伊藤真さん

伊藤塾の伊藤真さんをお招きした東村山ネット主催の憲法学習会は、50名を超す参加者に。伊藤さんの活舌のいい「授業」は参加者を惹きつける。司法試験合格後、法曹界に身を置かず、後輩の育成にあたられている方の姿勢と憲法の噛み砕き方は目が覚めるようだ。

●憲法とはなにか
国家権力を制限して、国民の人権を保障するもの→国家に対する歯止めが憲法。理想と現実がくいちがうからこそ、将来を指し示す方向性のために憲法はある。第9条の戦争の放棄および国の交戦権を認めない。これは戦前戦中の反省に基づく積極的非暴力平和主義。憲法は強いものに歯止めをかけるべきものであり、第99条[憲法尊重擁護の義務]により、天皇、国会議員、裁判官その他の公務員は憲法を尊重し擁護する義務を負う。
●自民党の新憲法草案では
一番のねらいが「自衛軍」の創設だ。軍の本質は、国民を守るのではなく、国を守ることとなる。軍については国会関与がなくシビリアンコントロールはきかず、何の歯止めも持てない。従来の公共の福祉、つまり人権相互の矛盾衝突の調整という概念を否定することになり、国家とつながる公益や公の秩序が強調される。権利をもつ人に義務が発生する訳ではないにもかかわらず、権利と義務が対になっている。国のための個人というように、規定される対象が変質し、『改定憲法』は国民に歯止めをかける道具となる。

うっ、気持ち悪い・・・実に巧妙な改憲の手口、言葉のレトリック。お話を伺い、ああ、知らなかった、気づけなかった、と思うことが多い。目から鱗ってことなのか。アメリカ追従を強化させるためのアメリカの要求、軍需産業が巨大利益を得るための財界からの要求、そして現状の不満を抱えたもやもや感を抜け出したい人たち、これが通過点として一致して改憲、9条の改悪に向かってしまうことになる。
なんと恐ろしいことか。目をそらしていてはいけないのだ。都合よく改憲された後では、もはや修復は不可能だ。戦争ができる国となり、世界の孤児となり、国家護持体制の中、個人の尊厳は消え飛ぶ。
そうならないために、多くの人が気付くこと、ひとりひとりが立ち向かうこと。まだ、間に合うのか? やはり、今の政治を変えることに行き着く。(大塚恵美子)
〔写真上:講師の伊藤真さん・法学館憲法研究所所長、左下:参加者の山田敬子さん・辺野古ヘリポート問題など終わらない戦後を語る彼女は沖縄出身、内地の人間の憲法や人権意識への鈍感さを指摘する〕