年齢を重ねても、私が私らしく生きるために

2007年1月23日 01時36分 | カテゴリー: 自分らしく生きる

〜医療・介護・保健の連携で在宅ケアの体制づくりを〜

東村山市の高齢化率は20%を超え、2030年には、高齢者の10人にひとりが認知症を患うとの予想もされています。2006年4月からの介護保険制度改正によって、新たに介護予防のしくみが導入されました。
改正では、これまで要支援だった方すべてと介護度1の半数以上が、要支援1・2となり、介護予防を目的とするサービスに切り替わっています。介護保険は全国一律の制度ですが、この介護予防については各自治体の裁量に任される部分も多く、自治体の考え方によって差が出ることが予測されます。要となるケアプランに責任をもつのが「地域包括支援センター」です。東村山市では、制度改正前の在宅介護支援センター5ヵ所が移行した形です。地域包括支援センターの役割は、ケアプラン策定だけではなく、地域での高齢者の生活を支えていくために、医療・介護・保健の連携により、総合相談、権利擁護事業を含めた、誰もが自立して暮らせる地域ケアの体制をつくることにあります。しかし、現状では、非常に複雑となった介護予防のケアプランづくりに追われ、相談業務やケアマネの後方支援などに手が回りかねています。
また、現場のケアの担い手となるヘルパーには介護福祉士の国家資格が要件となるため、大幅な実働時間数が必要とされることになります。ケアを行うためには、移動の時間、キャンセルに対する保証など未解決の課題や、非常勤のヘルパーが多く待遇保障が不十分なため、在宅ケアを持続させる受け皿、人材の育成や確保に不安があります。
さらに、医療制度改革関連法により療養病床の削減が行われた場合、療養を必要とする高齢者が在宅で暮らすには、中間施設などの基盤整備や訪問看護の充実が欠かせません。

誰もが等しく、年齢を重ねます。制度によって提供されるサービスと地域の顔の見えるコミュニティの地域力との支え合いで、自由な外出を可能にする移動サービスのネットワークや、認知症の方の見守りを含む地域ケア体制をつくっていく必要があります。この東村山で、それぞれの私が私らしく生きるために。(大塚恵美子)
〔写真:家族の肖像…私が私らしく、彼らも彼ららしく〕