今夜も夜更かし・地図がすき

2007年2月3日 04時27分 | カテゴリー: 日々雑感

東京ネットの新春の集いがあった。大勢の仲間とこの春の選挙に向けた新たな決意を共有し、元気に帰宅し、早く寝ましょう、との心づもりが、あっさり挫けた。だって、家族が居間のPCで、グーグルの航空地図をみて楽しんでいたんだもの。家族揃って「地図好き」なのだ。市内の地図から世界地図から古地図まで、要するになんでも。
「なになに?」と覗くと、パリの地図を拡大してくれた。気が利いてるわ、理解よし。10年前から、ひとり旅をするようになった。やっぱり、パリが好きだ。格安の航空券を探すのも上手になった。フランス人のアパートを3週間くらい借りていたことがあり、家主のマダムと仲良しになって、パリに行くと訪ねる。パリから電話して「エミコどこにいるの!?」とびっくりさせる。息子も学生の頃、マダムを訪ね、通称「エミコの部屋」に泊めてもらったことがある。
だから空からの地図を画面操作して、15区のモリロン通りを、駐車してある車がはっきり見えるくらいに拡大して見せてくれる。「ここだよね、ブラッサンスの公園が見えるし、このバス停も」と指差す。そうここだ、最上階のマダムの部屋の緑いっぱいの屋上バルコニーまで、はっきり見える。タクシーをよんでもらって、マリアとヤンが両方のほっぺにキスしてくれて、お別れした路地がみえる。ああ行きたいな。

パリに着いたら、バスとメトロ乗り放題の週間定期(クーポン・スメーヌ)を買う。これもマダムに教わった。今でも、中身だけ買えば古い写真つきのものでも使える。地下鉄がおもしろかった時もあったけど、今はもっぱら路線バスの乗り継ぎと歩きでどこでも行く。街の景色を見て好きなところで降りることもある。それから地図をみて歩く。19世紀にオスマンが都市改造したパリ市街は歩きやすい、通りの紺色のプレートを見れば、どこまでも行ける。
地図は、知らないところを想像できるから楽しい。知っているところなら、思いだすことがいっぱいあるから楽しい。地図だけでは、距離や傾斜や空気がわからないから歩いてみたくなる。バラがきれいなバガテル庭園やヴァンヴの市場、デュラスが暮らしたブノア通り、ギメ美術館など好きなところを探して、真夜中にグーグルのマップで、小さな旅をした気分になる。

明日は、立春。地図を頼りに、また身近な街を歩くのだけれど、全ての道はつながっている、と確信する。(大塚恵美子)
〔写真は、パリ市内で使える定期券、カルト・オランジュ〕