石原知事にNO!サプライズはもういらない

2007年3月18日 22時57分 | カテゴリー: 政治を変える

まもなく告示となる都知事選挙。この8年で、東京の見栄えは一見よくなったようにみえる。でも、内実は恐ろしいほどの閉塞感とため息でいっぱいだ。
昨年10月まで勤務していたシンクタンクの仕事の一つとして、都議会生活者ネットワークの政務調査会の実務があった。巨塔のような都庁の建物に圧倒される気分で通勤した日々。議員とともに、調査や政策づくり、質問のための下調べなど、仕事は学ぶことに終始したかと思うほどで、職務が十分こなせたとは言い難い。しかし、社会のしくみがようやく見えてきた貴重な時間だった。またそれは、首長の言動や議会での答弁、記者会見での顔をより近くで注視した数年間でもあった。
女性財団つぶしやジェンダーフリーの曲解、歴史教科書採択や都立学校への「日の丸・君が代」に関する通達、教育現場への管理強化など、次から次へと、失望と怒りによる東京生活者ネットワークの抗議や声明が必要となった日々でもある。

国に先駆けたディーゼル車規制や課税自主権としての銀行税が手柄として言われるが、マイナス要因の大きさにはもはや見劣りする。デフォルト率に目を覆うばかりの新銀行やオリンピック招致、再開発、臨海副都心第3セクター民事再生などの東京独り勝ち論だけが問題ではない。手立てを打てないニートや非正規雇用の増加、産学協同だけをやりたい首都大学、小児病院の縮小・合併、保健所や消費者センターの縮小、子どもの権利や男女平等に対する驚くほどの認識不足、そう、人権意識のなさには、これが本当のサプライズ!! だ・・・想いだすだけでため息がまた出てくる。
独自の制度と知事が胸をはる認証保育所も質に対する第三者評価が不十分だ。環境配慮といえば、三環状道路建設と校庭の芝生化だ。新たな民設公園制度、先行まちづくりプロジェクトも東村山市で導入されたが、検証はまだ先のこととなる。

百条委員会まで設置した濱渦氏の暗示した疑惑問題、その後の氏の天下りと、舌の根も乾かぬうちの特別参与としての復活には驚きを超して、心底ばかばかしくなった。知事は裸の王様なのだと思った、ひとりではいられない、私物化せずにはいられない、という。
改めて、石原知事にNO! 驚きと思いつきだけの都政運営では、格差だけを拡げ、夢など見る間ももてない。いつか飽和して崩壊する東京ではなく、これ以上疲労困憊しない持続可能な東京を実現させる知事を誕生させたい。(大塚恵美子)