刈羽原発放射能汚染水漏れ 震度6の恐怖再び

2007年7月17日 18時44分 | カテゴリー: 環境

昨日、午後3時半過ぎ、神保町の岩波ホール(10階)で羽田澄子監督「終わりよければすべてよし」の上映中に体が揺れ、スクリーンが揺れた。地震だ、長いな、と感じた。映画は、そのまま何事もなかったかのように上映された。帰宅して、家族とTVを見る、震度6、またしても新潟での地震と知る。震源地に近い柏崎は、東村山の姉妹都市だ(支援に向け、市の職員が4人派遣されたと聞く)、そして刈羽原発がある! そんな事を思っていたら、自動停止した原発には異常はない、とのナレーション。「嘘だ」思わず家族とともに、TVに反論。家の損壊で亡くなられた方々は高齢の方ばかりだ。土砂崩れのあった青海川は、美しい海、近くの鯨波とともに、家族で海水浴に訪ねた夏の日を思い出す。平穏な暮らしの突然の崩壊に「まさか、また」との被災者の方々の無念さを思う。
暫くして、TVでも刈羽原発での使用済み燃料プールの放射能汚染水が海へ流出したことを報じ始めた。原発が多く建設される北陸の海岸、7基が柏崎刈羽に林立する。地震の恐怖に加え、放射能汚染に怯える。なんということ。都会で大量使用される電気のために、核の平和利用と銘打って無理に無理を重ね、事が起きると隠蔽する。
私の市民活動の始まりの一つが「脱原発」の運動だ。チェルノブイリ原発事故、「まだ間に合うのなら」の思いで「原発いらない輪東村山」をグループ化し、活動してきた。日常的に都心を走り抜けるウラン等の核燃料輸送車、頻発する地震。北欧やドイツが脱原発を選択しても、最も危険の大きい地質に位置するこの国が原発依存を脱却できないことに、恐れを感じる。
廃炉も解体もできないまま、突っ走るしかない原発。耐震設計がいかに杜撰かが今回も暴露し、原発労働者の日常的な被爆、放射能が垂れ流される海。
青森県六ヶ所村の再処理施設の暗闇、ウランとプルトニウムを使用済み燃料から再処理して取り出し、プルサーマル燃料として再び使う・・・本格稼動が11月と聞く。プルトニウムの半減期は二万四千年だ。原子力資料室の会員だった夫が亡くなるまで憂いていた原発のこと。何ができるか、長く問い続けてきたことがまた目の前に突きつけられる。
昨年、北欧を訪ねた時、デンマークとスウェーデンのマルメを結ぶバルト海に架けられた橋のすぐ近くに、何基も何基も数えられないほどに立てられた風力発電の白い風車を空から見た。御伽噺のように思えたものだ。今、原発を止めて、再処理なんか止めて、正気に戻らなければ未来はないように思う。防災とともに自然エネルギーの開発に力を注がなければ全てが手遅れだ。(大塚恵美子)