Parisはエコでいっぱい

2007年8月8日 03時50分 | カテゴリー: 日々雑感

プライベートな事情で、ちょっと東京を離れ、真夏のパリに滞在し、帰国したばかり。
参議院選挙も、大河原まさこさん東京選挙区トップ当選の連絡を現地で受け取り、日本の政治が新たな局面を迎えたことを実感した。
フランスでは、新大統領サルコジ氏の移民政策や労働時間延長路線に対する懸念があったものの、そりゃまあ、数日間の滞在では、わかる訳もなく、サマータイムで夜10時位まで明るい「移動祝祭日」のパリは、外国人観光客であふれ、夏休みの子どもたちの姿がいっぱい。他の季節のパリとは、ちょっと雰囲気が違う。その中でもエコなパリ風景のご紹介を少し。
今夏の大プロジェクトのひとつが、無人レンタルサイクルシステム『ヴェリブVélib’』の始動。パリ市内750箇所(300m位に1箇所)のヴェリブ・ステーションに10648台のおしゃれでぴかぴかの自転車が登場だ。登録したカルト・ヴェリブを使って年中無休、24時間営業。30分以内は無料なので、ステーションで乗り降りしながら一日使っても1〜2ユーロ程度の料金でツーリストでも使うことができる。新聞のリベラシオンには、かのアラン・ドロン氏がヴェリブに乗る様子が載っていた。ただし、私は、今回研究したものの、車で溢れ、縦横無尽の凄いマナーの車道を体を張って走行する自信が今ひとつ持てず、やめておいた・・・いつも通り、網の目のようなバス路線を使ってあちこち移動。娘は、ローラーブレードで移動も!
パリ市の北部では、新たにトラムの路線が出来たことが報道されていたけれど、乗りに行くのを忘れてしまった。自転車道の整備も着々と進行、メトロ、バス、トラム、セーヌ河やサンマルタン運河の船、レンタルサイクルと、公共交通の確保、地球温暖化対策には具体的な努力をしていると思う。

パリの楽しみのひとつがリュクサンブールやバガテル、チェイルリーなどの公園の散歩。パリ市内には敷地の約20%をも占める2199ヘクタールの公共の緑地がある。昨年オープンした美術館Musée du Quai Branlyは、オセアニア、アジア、アフリカ、南北アメリカの芸術、文明に関する19世紀〜20世紀の祭りの仮面、雑器、衣装、装飾品、楽器などが展示紹介されている。アジアの美術品を収集したギメ美術館(大好き!)とも異なる世界のアートと日常の融合を見ることができる。展示の仕方も美意識と気合が入っていて、黄土色の皮でしつらえた土壁のように連なるしきり兼長椅子も凄いセンスだ。
さて、この美術館の外側の塀の一部が壁面緑化されていて、野の花が咲き実にすてき、ジャン・ヌーベルの建築だ。そして庭が更にすてき、ススキやタチアオイ、紫陽花などが咲き乱れる。すぐ近くがエッフェル搭で、建物、庭、エッフェルの組み合わせがパリだ。多くの美術館は、庭が一体化して楽しめるのがパリの魅力だ。

2002年より始まったParis Plagesパリ・プラージュ。日本語にすると「パリの海辺」ってとこか。セーヌ河岸、ルーブル河岸の約3kmを貫く車道を閉鎖し、そこへ、3,000トンもの砂を運び込み、青いパラソルと椅子が並んだ海辺が出現。パリの夏の風物詩として定着している。夏のバーゲン、ソルドの時期が終わるとヴァカンスの季節。美味しいパンやパリ一番のクレープリー、お惣菜やショコラの名店も夏休みで店じまい。パリの人々は年間25日の有給休暇を目一杯消化してヴァカンスを楽しむために空っぽ状態に。でも、労働事情も変化し、職を持てない人も増加、せめてパリで小さなヴァカンスを、といった感じだが、保育園の子どもたちや肌を焼く人がのんびりしていて楽しげな雰囲気、いいな。。(大塚恵美子)
〔写真は、Vélib、Musée du Quai Branly、Paris Plages〕