「ゆ〜ゆ〜カード」で公共料金納入 会派視察②野沢温泉村

2007年10月29日 23時41分 | カテゴリー: まちづくり

会派視察2日目は、野沢温泉村へ。スキーと野沢菜で知られるいで湯の里だ。人口4300人、その内の7割が第3次産業、観光に携わる。主力産業であるスキー観光客は、1991年から減少、ピーク時の3分の1、30万人となり税収に大きな痛手を与える。H19年度の予算(一般・特別)は、約54億円。村税の徴収率は91%と低く、スキー観光への設備投資をした宿泊業者などから発生する滞納分が大きい。
元々、地元商店街「スタンプ会」が地域で買物をしてもらおうとポイント方式の「ゆ〜ゆ〜カード」を運営してきた。このシステムを利用して公共料金納入を可能にしようとの提案がスタンプ会からあり、H18年8月からスタンプ会、商工会、JA、村で検討に入り、11月から給食費を除く全ての税金、使用料納入に使えることに。100円で1ポイント、満点券300ポイントが500円に換算される。制度参加商店数は48店、村の持ち出しは0だ。
同様のサービスは、昨年8月から福島県矢祭町で開始され、野沢温泉村のスタンプ会がそれに習った形だ。この1年で117000円の税金納入に「ゆ〜ゆ〜カード」が使われ、まだ少額ではあるが納税意識の向上と地域振興、地域経済活性化に役立つとしている。
目下職員数75人、村議会議員8人、財政改革に工夫を重ねる村議会の議長さんが村を案内して下さる。13ヶ所の外湯巡りが楽しめる、けばけばしさのない温泉宿と商店街が並ぶひなびた風情のある温泉街だ。道路の下に重油を使ってお湯を通す無散水消雪道路の整備、メンテナンスに多大な経費がかかり、スキー客の増加は見込めない中、来年、スキー国体の会場として立候補し整備をすすめている。十日町市も野沢温泉村も都市部の経済発展とは対極にある、このような取り残されたような「ふるさと」が日本のあちこちに点在することを思う。
野沢温泉が気に入り、滞在を重ねた故岡本太郎さんデザインの「湯」という文字が楽しい「ゆ〜ゆ〜カード」を使い、温泉まんじゅうを買う。東村山でも、商店街の主導、タイアップで活用できる制度ではないかと思う。一過性のイベントだけではなく、日常的にやっぱり地域が元気でなくては。(大塚恵美子)
〔写真上はゆ〜ゆ〜カード、下は外湯のひとつ湯屋建築が見事な「大湯」、斑山文庫〕