クリスマスイヴの晩に食料自給の脆弱さを想う

2007年12月25日 01時01分 | カテゴリー: 食の安全

今年のイヴはお客様をおよびして賑やか。気持のよいお天気の昼間に、落ち葉のおそうじをしたRayは、ケーキのデコレーションに腕をふるう。ママが焼いたスポンジは上手にふくれたし、いろんな果物をいっぱいのっけたケーキはいい感じ。
我が家は国産小麦粉と沖縄産の素精糖、北海道の生クリームを使うけれど、ママは「小麦粉が値上げになるんですよね」と。今年に入って値上げは2回目、徐々に影響が出てくる。小麦は政府が一括輸入・全量管理していて、9割が輸入もの。製粉会社への売り渡し価格を10%値上げしたため、製粉会社も業務用小麦粉の値上げに踏み切るから、お菓子やパン、うどんなどの値上げにつながる。4月にすでに売り渡し方式が価格変動性に移行し価格引き上げがあった。輸入小麦はオーストラリアの旱魃の影響とバイオ燃料向け穀物の需要が高まり、小麦からトウモロコシや大豆への転作が進む一方、中国やインドなどの需要増で国際価格が高騰。その上、原油高騰による輸送コスト増なども加わり、大幅な引き上げに、というようなことらしい。
ケーキから、今様食料事情がよーく見える。
小麦だけではない、トウモロコシも9割以上が輸入だ。食料自給率は、農水省発表H18年度で39%(カロリーベース)だ。外国から、石油を使い、一年で1700万tものCO2を排出しつつ、輸送してくる、贅沢な食料たち。食料輸入にかかる輸送距離コストを「フードマイレージ」という。とんでもなく環境への負荷まで買わされるマイナスのコストだ。
そして、国内では、米を減反し、自由貿易のしばりでわざわざ外国から買わなければならない。
このところ、バターが不足気味でバターが有料になったレストランが市内でもあった。国内の酪農の不振、バイオ燃料需要のお陰で飼料のトウモロコシの高騰と原油高の影響で抑制せざるを得なかったのだ。トウモロコシも砂糖も、バイオ燃料への作物転換で、世界的に食べ物として不足し始めてきた。
歪んでいる。偽装食品だけではなく、食べ物全体の有り様が異常事態だ。
命をつくる、守るための食べ物が、経済戦略となり果て、爆発的な人口増が見込まれる大国の消費量を考え合わせても、この先の食料確保の道は脆弱すぎる。
安心・安全な食べ物の流通、確保は、無駄にエネルギーを消費しない身近なものを、国産のものを。自給率の低下を予測しながら貿易摩擦を避け、族議員の暗躍による農業政策の落ち度。
この東村山の「武蔵野うどん」だって地粉でないのが、なんだか「とほほ」な気分、地産地消でなけりゃ格好悪いよね。

手作りのお食事とシャンパンでご飯、そしてデコレーションケーキとチーズケーキのデザート。なんとサンタさんまで登場して、みんな、ちょっとすてきな贈り物をもらった。
(Rayは、ムーミンの長靴と木のおもちゃetc、私は、「パリ・ジュテーム」というDVD!)
いっぱい笑って、暖かな時間をみんなで過ごす。どの人も、どの家も〔怒りの炎を秘めて〕ひとときの心の平安を!(大塚恵美子)