9条世界会議 非暴力で平和を!

2008年5月5日 12時37分 | カテゴリー: 平和・憲法など

幕張メッセに平和を希求する15000人が集う

幕張で開催された「9条世界会議」全体会の4日、午後1時半から夜の10時過ぎまで、大変な熱気であふれた。イベントホールは満員の12000人、会場に入りきれない方が3000人近くも。世界各地30カ国から150人もの海外の方を迎え、最後は、加藤登紀子さんのリードでIMAGINEの歌声がホール一杯にひろがる、胸がきゅつ、とする。
多彩なゲストスピーカーから、9条のあることの意味、独自の意味と生命力を与える9条を失えば平和の象徴を失うことになる、と。いまも続く戦争、内戦による最悪の環境破壊、人権破壊。バクダッドに軍事力を武力をどんなに行使しても平和は実現されていない、それは、非暴力でなければ平和は実現させられないことを、あらためて、あらためて胸に刻む。
アメリカからのゲスト、コーラ・ワイス(ハーグ平和アピール)、ベアテ・シロタ・ゴードン(憲法24条起草者)、アン・ライト(元陸軍大佐)さんらの力強いメッセージは、アメリカの主導で憲法を変えてはならないことを警告する。ベアテさんはGHQのメンバーとして22歳で日本国憲法の人権に関する分野を熱意をもって担当され、とりわけ24条・女性の権利を起草された方だが、日本の憲法には、「いろいろな国の歴史的叡知が入っている」、敗戦国の「日本の押さえつけられていた弱者の意志を現したもの」と明言された。アーミテージ元国務副長官が日米同盟の障害となるもの、として9条を疎んじていたとも。
日本のゲストは雨宮処凛(作家)、高遠菜穂子(イラク支援ボランティア)さんたち。雨宮さんはワーキングプアの生存権と引き換えに戦地に赴かせている現実が日本に起きていること、貧困と格差が戦争につながる構図を指摘された。戦争は貧しい人を必要とする、と。軍事費世界3位、貧困率世界2位、自殺者3万人、年間800人が餓死する国日本・・・「殺すことに使う金を、生きさせるための金に」、胸が衝かれる。
イラクで拘束されたことについて高遠さんは言う。9条を突破した自衛隊の存在があったために人質となり、またイラクで人道支援の活動をしてきた高遠さんたちが、9条を実現していたために、拘束を解かれ、生かされたのだ、と。
コスタリカやパナマ、ボリビア(構想中)の憲法にも言及があるものの、「戦争放棄」と「戦力の保持を認めず、交戦権を認めない」と書き切った憲法は他にない。しかし、自衛隊という世界第3位の軍事費を誇る「軍隊」が現実には存在し、先の名古屋高裁の判決意見の中で「9条違反」を指摘されている。つまり、有名無実、今こそ、9条の実効性を発揮しなければならないのだ。軍事力で世界はよくならない。非戦の本流、9条を貫こう。
夜遅くまで、時間が過ぎるのも忘れるほどの連帯の時間、7時過ぎからのライブ演奏では、「おなかに赤ちゃんがいます」と話されたすてきなUAの声に魅せられ、FUNKISTや加藤登紀子さんと会場全体がスタンディングし、久しぶりに踊った!
帰りの電車は終電だった!が余韻の中で、ひとりひとりが行動を、と決意。日本人として誇れるもの、決して失くさない!!!
(大塚恵美子)