小平市民による自治基本条例のつくり方

2008年5月9日 01時12分 | カテゴリー: まちづくり

4月の終わりに、小平市の自治基本条例市民案の発表、意見交換会があった。2006年8月から「市民の会議」が議論を重ね、第2次骨子案をまとめたものだ。具体的なプロセスを学ばせてもらった。
2000年の地方分権一括法以来、ニセコ町を皮切りに100を超す自治体で、まちづくりの基本ルールを定めた自治基本条例がつくられてきた。
小平でも2年前に市民参加のあり方を模索し、「市民の会議」の公募メンバー54人が、全体会、4つの部会、3つの作業グループなどで議論を重ね、のべ154回400時間の有効な時間を費やしたと聞く。共通認識を高め、幾度となく試行錯誤を繰り返されたのだろう、ものすごい努力である。
2007年2月には小平市と相互協力の協定を締結し、市は事務局を担ってきた。9月には骨子案をまとめ、10月から11月にかけ第1次市民意見交換会を12回開催、265人の市民から意見をもらう。意見反映、前文、国、都との関係、条例の位置づけなどを議論し、市との意見調整(長期総合計画、地方自治制度との整合性など)を経て、今回の第2次市民意見交換会につながる。そのあと、最後の修正を加え、近々、市長に条例案を提出の予定だ。私が参加させてもらった3回目の意見交換会は60人くらいの出席者で、条例案の説明の後に活発な意見交換が行われた。

説明にあたる「市民の会議」メンバー、質問に応える作業部会のメンバーの、充分な議論をうかがわせる堂々たる受け答えに感心してしまう。市民が自治することの一歩が既に歩み出されている。市民による自治のしくみ、どのように市民がまちの憲法、基本ルール、市民参加のルールを構築していくか。行政主導やコンサル任せでは自治基本条例とは到底いえない。市民による自主性をもった丁寧な議論、条例案そのものをつくる、というプロセスがなにより重要だということがよく判った。
武蔵野美術大生の手になるパンフレットなど広報協力も頼もしい。住んでいる住民だけではなく小平で働く人や学ぶ人も含めた「市民」の位置づけにこだわり、高齢者、障害者、子ども等を含め、誰もが容易に市政に参加できるような実質的配慮を規定している。市民投票制度については、別に規定することとしている。また、苦情や要望への対応として、第三者機関の設置・オンブズマンを想定している。
小平市のHPでぜひ具体的な条例案をみてほしい。

市長へ手渡したあとの「難関」は議会だろう。フリーディスカッション等で議論や理解を深めてほしいと思う。市民参加やパートナーシップを常日頃、標榜している議会であれば、市民の活動を評価し前向きに取組んでほしいと願う。そして議会自らが「議会基本条例」に取組まれることを期待したい。さすが小平、うらやましいです小平、と隣人として言わせていただきたい。(大塚恵美子)