文香のいろいろ

2008年5月27日 23時16分 | カテゴリー: 日々雑感

「文香」ふみか、手紙を書いた封筒に入れる匂い袋のこと。好きで、すてきなものを見かけると、ほしくなる。でも、なかなか肝心の手紙が書けない、書けなくなった。以前は、結構、葉書も手紙も出したものだ。美術展に行けば、つい絵葉書を買うし、便箋の洒落たものを見ると、ほしくなる。先日も、伊東屋で、すてきな色の大きな水玉模様の便箋と封筒を買ってしまう。その時は、宛てる方を思い浮かべ、文章の書き出しも浮かぶ。しかし、いつしか時間がたち、機を逸する。だから、メールで返信してしまいがち。
何かあった時に、瞬時に葉書を下さる友人も多く、「いいなあ」と思うが、なかなか思うように返事が書けない。どうしたことか。パソコンで打った手紙でなしに、「あなたの手紙がすき、あなたの字がみたい、またお手紙頂戴ね」と言われてしまう。すみません…
旅先から、葉書を、と思うことも多い、しかし、漢字が書けない! 難しい漢字ではない、よく使うはずの漢字を忘れている! パソコンくんが利口だから、なんだって書けるような錯覚をしている。まずい…
反省の意味を込めて、また「文香」を手に入れてしまう。手箱から出して眺める。みんな違う香りがする。眺めるだけでも楽しい、ねこと朝顔は、京都の「嵩山堂はし本」のもの。友人からもらったり、娘が買ってきてくれたりで、欠かすことがない。麝香のような匂いがする。手持ちがなくなりそうな時は、鳩居堂の花の文香をいくつか買っておく。奈良の麻布製の文香は、美しく、香りもやさしく感動もの。なんだか、使うのが惜しくて!?たんすの引き出しに入れてある、移り香を期待して。
まもなく水無月、朝顔が似合う頃も近い。封筒をあけた時の顔を思い浮かべて、今晩こそ、お手紙を書こう、あの人に。(大塚恵美子)