彩の国資源循環工場見学会へ

2008年7月18日 02時04分 | カテゴリー: 環境

「みんなの小金井資源化プロジェクト」に参加

埼玉県寄居町の最終処分場埋立地にある資源化事業の見学会に参加した。20年前にスタートした埼玉県主導のプロジェクトで、2004年からは、廃棄物処理から資源循環へと転換する戦略で現在7事業者が稼動する巨大な処理場だ。「蛍光管リサイクル」と「生ごみ・食品リサイクル」の2事業所を回った。

(株)ウム・ヴェルト・ジャパンは、蛍光管を、水銀、ガラス、金属などに資源化し、ガラスは工房でガラス製品に再生する工場。国内で、年間6億7千万本も捨てられ埋め立てられている蛍光管だが、40W(1.2M)の蛍光管には5㎎の水銀が含まれている。専用容器で集められ、口金を取り除き、ガラスを砕き、ガラスくずから水銀回収を行う。その後、グラスウール用にガラスを売却したり、工房でガラス製品に加工している。ちょうど風鈴をつくっているところだった。64自治体から㎏100円で引き取り、日量11t(1t=4000本)の処理能力があるが現在は30%の稼働率だ。月に100t出荷できれば黒字とのこと。水銀は国内で最終処分できず、ベルギーまで運んでいるとか!
このような処理が行われていることを初めて知る。最終処分場では当然、水銀による汚染があるという事実である。稼働率が低いことから、もっと蛍光管がほしい、というビジネスになってしまうのではないかと思う。

今回注目の(株)アイル・クリーンテックは、食品リサイクル法に対応した登録再生利用事業者。事業系(デパート、スーパー、外食産業、市場等)の食品残渣を堆肥化している。32市町村の4000社からの受入れは㎏23円。パレット式自動管理システムで、ホッパーで均一な生ごみを配合し、もみがら、選定枝と混ぜ合わせ、切り返しをしながら、7週間自然発酵させる。密閉された工場内に2700パレット(1パレット220㎏)積載できる。安定した成分、安全な生ごみであることの履歴が売りで、製品化された堆肥は㎏5円(袋詰めは330円)で農地法人や農家に卸している。日量36t9パレットで100%の稼働率とのこと。使われる堆肥が売りであることから、現在は自治体からの生ごみは受け入れていない。理由として、一般家庭ごみへの異物混入、成分(油分、塩分)の把握、腐敗、破袋などのリスクがクリアできないことを挙げられた。
建設コストは15億円、堆肥自体は安いものであり、受入れの23円がビジネスの根拠だ。今現在は自治体からの受入れはしない、ときっぱり。しかし、事業系ではクリアできていることが一般家庭の生ごみでできないことはないはず。東村山方式の抗菌バケツでの集団回収の手法なら可能性はあるはずだ。

本日の結論: やはり他所にごみを運んではいけないのだ。緑濃い過疎地を交付金で切り開き、ごみをビジネスとした工場群が並ぶ光景は異様である。発生抑制と減量、自区内での処理に尽きることを再認識させられる。夢のような施設はなく、特効薬はない。(大塚恵美子)