高齢者の住まい考 その2「狛江共生の家『多麻』」

2008年7月25日 23時49分 | カテゴリー: 自分らしく生きる

あっという間に1週間がたってしまった! 去る18日、地域の仲間たちと狛江市にある「狛江共生の家『多麻』」を訪ねた。ちなみに「多麻」とは、彼の地を詠んだ万葉のうたに由来する美しい名称だ。

昨年9月にオープンした真新しい高齢者専用賃貸住宅は「NPO法人狛江共生の家」が運営する「おひとりさま」の高齢者が住まう民間グループリビング。20年以上前から高齢者の住まいについて活動を始めたグループが実現させた「理想の家」は、2階建て690㎡、14の居室と共用の食堂、サロンのある共生の住まいだ。JAの協力で、宅地化されようとしていた生産緑地に遭遇し、理解が得られ300坪の土地と建築費1億5000万円は地主さんの負担だ。入居予定者の声をミサワホームが反映し、各室のIH仕様キッチン、浴室、トイレもゆったりし、全ての居室は日当たりがいいように設計され、廊下も広く、エレベーター、緊急通報システムなどセキュリティ、バリアフリーも万全だ。特筆すべきは、2階に広いトランクルームが設置されていること。

入居一時金はなく!!、家賃は居室の2タイプの広さに応じ、8万円(7.5畳)、12万円(14.5畳)だ。共益費は25000円(月額)で、夕食を提供してもらうと25000円(月額)、水光熱費は各居室にメーターが付き自己負担となっている。
NPOのスタッフ2名が午後1時から5時まで常駐し、各種相談やサポート、共用スペースの清掃や庭の手入れを行い、有償ボランティアが夕食づくりを担っている。
現在は76歳から86歳の11人(うち男性は1人)が生活され、介護度の高かった方3人が退去され、空き室がある。介護保険を使い、2ヵ所の事業所からケアを受けたりデイサービスを利用する人もいる。
庭に東屋があり、ピアノが置かれた広々としたサロン、知人が遊びに来ている入居者や、外出から帰った方など、自然で当たり前の暮らしがある。「市民公益活動補助金」を受け、地域に開かれたコミュニティ拠点としての活動も年々活発になるだろう。

恵泉クリニックとの連携で、訪問診療などきめ細かな対応が約束されているが、課題として、終の棲家であるためには、認知症の症状が出た住人への対応や介護のサポート体制の充実が挙げられる。
「ひとり暮らしでも、孤独や不安に悩むことなく生活できる住まい」としてのグループリビングを語るNPO理事長は、なんと元都議会議員(民主)の河西信美さんだった!サプライズ!知らずに伺い、議員経験者を含めた市民が思いを実現させた事例に感心してしまった。さて、東村山でも共生の住まい、どう動き出していくか、この先の思いと知恵の出し合いに期待できそう!?(大塚恵美子)