子どもの笑顔は万国共通のおとなの鏡

2008年11月12日 04時06分 | カテゴリー: 子ども・教育

縁あって歴史教育に携わる方々のグループと、駆け足でイタリアにでかけ帰宅した。
保育園から帰ってきた元気な声がして、しばらく振りに小さなRayの顔をみる。ハグー!!と抱き合う。「おばあちゃん明日も飛行機なの?」と嬉しそうに照れくさそうに、そういう。毎朝、ベッドまで覗いてくれたらしい。
保育園のことを少し話してくれて、最近仕入れたらしいお歌の断片も披露してくれる。「ちびくろさん、よんで。さがしてくる」おさるのジョージのあとのブームは「ちびくろさんぼ」だ。虎のバターも山盛りのホットケーキもお気にいりで、読み終わると、しばし虎のまねをして、ぐるるると器用に床の上をくるくる回る。ひとりで4匹の虎の役だから、たいへん!「あしに音楽かかっちゃった!」なんてぴったりな言い方!足がじんじんしてきたらしい。こんな久しぶりの歓待の現し方が嬉しい。

異国の街角でも、空港でも、以前にまして小さな子どもたちに目がいってしまう。気にいらなそうに、もじもじしたり、いたずらして叱られたり、美術館の床に寝そべってお絵かきしたり、ぱっと笑ったり、ステンカラーの紳士みたいなコート姿がすてきだったり。

誰もが笑顔を返してしまうような赤ちゃんを、あるいは赤ちゃんがいるように抱きかかえる仕草で「バンビーノ!」といって近寄ってきて、グループでよからぬことをしかけてくる少女たちにも出会った。生活の糧を稼ぐ手段に子どもを使うことは哀しい連鎖となる。
地続きのEUのいずこの国も格差が拡大している。ロマや移民に対する排斥も強化されている。金融破綻の導火線は止まる事を知らない。子どもを廻る環境は世界中で劣化している。この閉塞感をバラク・オバマさんはどう切り拓く。

子どもの笑顔、笑い声やちいさなおしゃべりは、しあわせのわかちあい。新銀行東京への無尽蔵な救済金や2兆円の一時的なばらまきでは、笑顔は買えないよ。帰国して開く新聞の麻生政権のますますの不甲斐なさ。安心して出産できる機会の拡充、医者も疲弊させない医療体制や人材育成の再構築など、恒常的なインフラ整備こそ急げ。改善できるのはおとなの力だ。エネルギーのたぎる子どもの暖かさを誰もが、その腕に胸に思い出してほしい。(大塚恵美子)