東村山の農業って、すてたもんじゃない!

2008年11月27日 23時11分 | カテゴリー: まちづくり

農業者クラブの研修・見学会

26日午後、市内の農業者クラブ主催の研修で、久米川町エリアの農地見学に出かけた。今年で4回目だそうで、久米川東小に集合した農家の皆さんと市長、議員(8人?)、役所の人、合わせて70人の参加(主催者発表)。ちょっとびっくりする人数が自転車で移動するのだから、すごい、何事?って感じだ。
スタートは番外編として、久米川東小の1年が経過した校庭芝生化を見学。説明の最中に、高学年のクラスによる芝刈りが始まった。日常的な手入れによって、刈りすぎ?というくらいに芝は揃っている。その後、5ヵ所の農家を見て回る。

最初は、志村さんの花卉ハウス栽培だ。東京都の補助金によってビニールハウスを増設し、主にパンジー、ビオラなど20品目を育てている。開閉式天井の上部に可動式の散水器がとりつけられた全部で800坪のハウスの中は色とりどりの花のポットでいっぱい。パートの方が花ガラ摘みをしていたが、管理が行き届き、とてもきれいだ。
次は志村さんの果樹栽培、ハウスの中で葡萄を生産している。もちろん収穫は終わっているが、1000㎡、80mの長さのハウスの中は葡萄の香が残っている。たかお、ふじみのりなど珍しい品種も育成し、巨峰だと1500㎏収穫。葡萄は大量の上水を必要とするとのことだ。
お次は桜井さんの特別栽培農産物。15年になる有機栽培、循環型農法の取組みに感激した。堆肥と肥料を自家製で行ない、健康な土作りで化学肥料や農薬を使わない自然農法だ。東京都の特別栽培認証を受けて5年になり、学校給食にも納入しているそうだ。堆肥は落葉でつくったものと、剪定枝のチップでつくったものを使う。堆肥に手を入れてみると温かく、ふかふかだ。肥料は油かすや米ぬかを主とし糖蜜やEM菌を入れたぼかしだ、手にとってみるとさらっとしていい匂いがする。春から秋にかけ、1年に8tつくり、使い切るそうだ。見事な野菜たちがハウスの中と露地で栽培されている。草取りをひんぱんに行い、土壌天敵と資材の活用で病気や虫にまけない土作りをしている。黄色い虫取り紙を張り巡らせたり、茄子の畑の周りは背の高い雑穀類を植えるなどして、虫を寄せ付けない工夫をしている。葉物や大根、ニンジン、ブロッコリー、キャベツなど冬の野菜たちが見事においしそうだ。
次は内海さんの植木生産圃場。広い畑では、つつじ、さつきが主で、その他様々な種類のコニファ(もみの木、クレストなど)が整然と大小のポットに植えられ並んでいる。かなりの種類と数で、市場への出荷のほか、公園、庭園、造園に使われる。堆肥には学校給食や市営住宅の生ゴミを活用していたが、機械の故障や政策転換により今後の継続は見込めない状況となっている、残念だ。
もう暗くなりかけた最後は、川島さんの体験農園「大地のめぐみ」へ。指導を受けて市民の方々が丹精した野菜たち、キャベツ、白菜、葉物、ブロッコリー、カリフラワー、ニンジンなど13種類ほどが69区画(1区画2.8×11m)に並び、見事に収穫をまっている。現在、数回農薬を使っているが、有機農法に変えたい、と川島さんは言う。市民の方に飽きないで続けて農業に関心をもってもらいたいと、収穫祭や交流会なども企画し、4年が経過している。

農家の方々が、仲間の畑を関心をもって眺め、苦労されていることや具体的な手法を質問したりする姿を拝見したのも新鮮な驚きだった。今回訪ねた農家は、すべて若い後継者が担われていた。「生き物」の生産に携わる農家の方々は常に前を向いて進んでいるのだ。
野崎会長さんを始め、「農家と地域のつながり、消費者とのつながり」を期待されていることを実際に知りえた貴重な機会だった。草取りなど、援農ボランティア、助っ人が必要だということも実感した。地域を実際に知ることの楽しさ、顔のみえる相手が増えることのすばらしさ。久々にまちの未来が、生き生きと明るく感じられた半日だった。作り手と食べ手を結び農地を循環、持続させるコーディネートの役割があるといいと感じた。そんなシステムをつくってみたい。(大塚恵美子)