朝刊連載小説の題字は友人の筆

2009年2月7日 02時18分 | カテゴリー: 日々雑感

本日6日の朝日新聞朝刊に、次の連載小説の紹介が載った。2月16日からの新連載は、乙川優三郎さんの「麗しき花実」、文化文政の時代の女性の蒔絵師の姿を描いた時代小説だそう。挿絵は中一弥さん、そして「麗しき花実」の題字は友人の村田篤美さん!読みたくなる字だ。
嬉しいわ、毎朝、彼女の書に逢える。
連載小説には相性もあり、挫折もあり、読み続けられないものの方が多い。今までに心待ちにしたのは、三浦綾子の「氷点」と干刈あがたの「黄色い髪」くらいかも、すごく古い話、ということは最近のものにおもしろいものがない、ということか? 今回のチームワークは楽しみ!

さて、村田篤美さん。先日の夕刻、青山の小さなギャラリーで開かれた個展に伺った。昨年の「墨の造形」につづく新作が並ぶ。ニューヨークの展覧会に出展した作品のいくつかだが、初めて「色」を注している。べんがら、茜、藍が薄く漉かれた紙に浮かびあがる。なんとも綺麗で見惚れる。小さな額装の「茜」…朝もやの中で生まれる蓮華の蕾のような模様…がほしい、と思ったが決心がつかないまま今日に至る。どこに飾る?今の我が家の状態にはミスマッチの気がする。私の部屋はもっと凄まじい・・・資料や本で壁が占領されている・・・篤美さんに気の毒ではないか。
2002年に乙川さんが直木賞をとられた「生きる」の装丁の題字も彼女が書いている。印象的な字だった。今回の乙川さんが選んだ「麗しき花実」、本人は選ばれなかった字の方に想いがあるような感じだったが。
とても好きな友人の「しごと」が多くの方々の目に留まる、しかも毎朝の光の中で。想像するだけで、嬉しい心持になる。(大塚恵美子)