前鳥取県知事・片山さんから学んだことを議員は生かせるか

2009年2月16日 09時03分 | カテゴリー: 政治を変える

第47回東京都市議会議員研修会

13日、昭島市に、多摩26市の市議会議員が一堂に会して、議員研修を受けた。昨年は、松下圭一さん、今年は片山善博さん(慶応義塾大教授・前鳥取県知事)という、かなりヒットな講師選定なのだ、主催は「市議会議長会」へぇ、やるなぁ。
片山さんはご存知、自治省の役人から鳥取県知事に転身、2期8年で自ら知事を降りた方。DV被害者支援や震災住宅再建、学校図書館司書配置など、明快な視点で施策を実行された方だ。私の中で、「これは片山さんだったら、どう捉えるのかな」がひとつのものさしだったこともあった。
久しぶりの片山節は「地方議会は十分に機能しているか」。でも最初から雄弁で、レジュメを半分も終わらないうちに惜しくも終了時間となる。もう少し聞きたい部分があったのに。
地方分権、といえばどの党も会派も異論はないが、国の権限委譲や関与の廃止で、首長権限を強めるだけになっている、と指摘。これは本来の目的ではなく、議会、市民の政治参画の機会を増やすこと、住民投票などで質す機会を保障すること、が地方分権の眼目でなければ、と。当市でも「東村山駅西口再開発」の住民投票が行なわれ不発に帰されたが、今の危機的財政難の状況を衝いた絶好の機会だったのに、と思い起こす。
自治体が財政難に陥った原因はどこにあるか、議会の召集権をもたない二元代表制の中で、地方債発行を疑ってかかることなしに、修正をかけることなしに予算、決算をじゃんじゃん認めてきた議会に責任がある、といわれる。おっしゃる通りだろう。800兆円もの借金で首が廻らない国の、総務庁のいいなりでハコモノや道路づくりに交付税をあてにし、借金を増やしてきた体質を問われる。歳入予算は確実に見込める収入により構成するはず、と。立法の府であることを忘れるな、自らに関係あるばかりの条例づくりだけして慢心するな、市民のために必要なルールづくりを、と。議会事務局に法制化のサポートができる力を備える、など全てが思い当たることばかりだ。
ああ、当市はどうすればいいのか、学校耐震化でもなんでも整備が遅れ、扶助費が国保の義務的経費が肥大化し、自由になる金などない当市は。と、一堂に会した心あるはずの議員は予算議会を前に悩み深くも意を決した、よね、きっと。
片山さんの指摘の数々は、もやもやとした悩みや葛藤が多い議会の日常で胸がすっとする有意義な機会だった、でも「聞き置く」のではなく、生かしてこそ、研修だよね、議員全体で、議会で。一堂に会して、聞かなかったふりはできないでしょ。やろうよ。(大塚恵美子)