もうやめましょう、「六ヶ所核燃料再処理工場」は

2009年2月28日 03時30分 | カテゴリー: 食の安全

請願「食料の安全確保のため、国に「六ヶ所核燃再処理工場」稼動の見直しを求める意見書の提出を求める請願」の審議は3月6日

12月から政策・総務委員会で審議されている食料の安全確保を願う請願の3回目の審議が6日に行なわれる。今委員会メンバーでの最後の審議、採決が問われることになる。
「生活クラブまち・東村山」から出された請願だが、現在、アクティブ試験中の青森県「六ヶ所核燃再処理工場」が稼動することによる農・畜産・海産物の放射能汚染の危険を指摘し、稼動見直しを求め、食料=いのちの糧の安全確保を願う、至極まっとうなものである。
原子力発電所から出た使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す際に発生する放射能を、外へ出す仕組みにしているため、放射能を含んだ排気は煙突から大気に、廃液は海へ放出され、プランクトンから始まる食物連鎖の中で蓄積され、魚介類に濃縮され、魚は回遊する。三陸(岩手・宮城)のわかめは全国生産量の65%、さけ、あわび、ほやなども全国一の産地だ。リアス式海岸はタラ、カレイ、牡蠣、ホタテなどの養殖の大産地。
空へ放出した放射能も消えてなくならず、地上に降り、土壌汚染を起こす。そして、この地域で汚染された農産物・海産物は食料として流通し私たちの食卓に並ぶことになるのだ。

本格稼働となれば、日本全国の原発から使用済み核燃料が集まり「55基ある原発1年分の放射能を毎日放出する」という事態に。周辺地域農畜産物、そして青森県を通る親潮を汚染し三陸沿岸、宮城、福島・茨城沿岸の海産物をも汚染していくことになり、豊かな食料の生産地である三陸の漁場、青森の農地だけにとどまらない汚染が懸念される核燃再処理工場の稼動は、食料自給率の低下を招きかねない事態であることが、大きな問題。

しかし、この工場、高レベル廃棄物のガラス固体化という最終処理工程がうまくいかず、操業延期を繰り返し、2月稼動を8月に延期した。これで16回目の延期だ。最終段階がクリアできなければ成り立たず、技術的に困難なのだ。活断層の走る脆弱な地盤を選んだ事業申請から20年、国策である核燃料サイクル政策に、これまで2兆円以上費やしている。

この請願、ちょっとした波紋をよんでいる。「生活クラブまち・東村山」が委員会の要請で資料を準備したが、同じ時期に「推進を目的とした資料」が無記名で委員のポストに投函され、主旨の違う資料を誰が出したの?と委員は困惑。そして、最近では、原燃が出しているらしいDVDが出回っているらしい。ふーん、そんなにこの請願は看過できない問題なのか、と思わせる事態となっている。
かなりナーバスになっている人々がいらっしゃる様子で、こんなに操業延期しているから焦りがあるのだろうが、でも、誰だって、ましてや計り知れない影響を受ける子どもたちに食べさせたいかね安心安全でない食べ物を。私は、私たちはいやだ。資源のない国だから、プルトニウムという危険な物質を使用済み核燃料から取り出し、豊かな生活に欠かせないというエネルギーをつくる元にする・・・という理屈、でも無理を重ね安全性に目をつぶって得たエネルギーで、「豊かな生活」を享受するための人間が、食べるものがない、となったら本末転倒、豊かなんて嘘でしょ。誰が喜ぶのかね、誰が利益を得るのかね?

やめましょう、再処理工場なんて。作ったプルトニウムを燃やす高速増殖炉(実用化は早くて2050年)やプルサーマル実施の見通しは立たず、使用するあてのない、需要のない状態なのだから。
安全な食料を求める請願が採択されることを大いに期待。どんな議論が展開されるか、傍聴してください。(大塚恵美子)