介護保険料の改正と、厚生委員会ぐるりのこと

2009年3月11日 11時22分 | カテゴリー: 政治を変える

9日、厚生委員会夕刻まで。提出案件5件を審議、その内「介護保険条例の一部改正」が目玉のひとつ。
2009年4月から介護保険制度の第4期事業計画が開始する。現在21.5%の高齢化率は3年後には22.4%と推計され、新計画策定にあたり、第3期の計画を検証し、社会状況の変化や高齢者をとりまく環境、ニーズ、サービス給付費の伸びを想定し、今後3年間の見通しをたてる。
国が、介護に携わる従事者(ケアマネ、ヘルパー、施設職員など)の報酬や処遇改善のために報酬改定3%アップを打ち出し、その補填のため、約80万人を対象に2300億円の「介護従事者処遇改善臨時特例交付金」をはじき出し、当市には7600万円(内600万円は広報・周知のための準備経費)が交付された。それと、以前より指摘をしてきた剰余金(準備基金)2億8000万円の内1億円を取り崩すこととなり、第1号被保険者の増加と予定サービス計画費から想定した保険料から142円が抑制・減額されることになる。
足したり引いたりして、結果的には、改正される保険料の基準額は、第3期46200円(月額3850円)から第4期48600(月額4054円)となり月額204円の値上げとなる。しかしこの保険料はあくまで基準額で、保険料値上げが低所得者に過度の影響を与えることのないよう、今まで所得に応じ6段階だった保険料は実質11段階へと変更されることに。確かにきめ細かな段階設定で、所得の低い方にとっては保険料減額となり、高額所得の方には高額負担となる。応分の負担をお願いするということだそうだ。
一見、仕方のない算出か、と思うが、過去3年間、税制改正が影響を及ぼさないよう激変緩和措置がとられていた階層の方にとっては、急激な負担増となる。この部分の考え方、対策について質疑を繰り返したが、元もとの保険料設定が低めだったこと、取り崩しのきく準備金が他市に比べ少ないこと(つまり適正な運営をしてきたということ)、新たに第1号被保険者となる方との公平を図る、という答弁だ。
かなり悩ましい。26市の平均では、59円減額。値上げが4市(東村山、昭島など)、現状据え置きが10市、値下げが12市(町田など)だ。町田市は750円値下げだが、従来の保険料が当市よりかなり高く、月額4700円だった。当市は交付金を3年間で平均して投入し保険料が3年間同じになるような抑制をするが、よそでは、3年間で段階的に上げるところもある。
安易な保険料だけの比較では語れない問題だ。つまり、どんなサービスを認定調査の段階から丁寧に提供できるか、の計画のあり方に尽きる。

厚生委員会では第4期計画策定の進捗を聞きながら、現状や見通しを学ぶことをしてきた。が、最終場面で、「介護保険事業計画第4期案」が委員会には出されなかった。なぜだろう。1月15日に開催された委員会で示されず、当日の夜に、市のHPに第4期計画に対するパブコメ募集の情報としてこの案が載っていた、同日付の市報にも同様の記事が。
なぜ、議員には提供されないのか(HPで取ればいいでしょ、ということ?2月以降HP上からは削除されているが)、保険料を算定する根拠、方針、方向性が見えないではないか。今までの資料で推し量れというの?計画見えずして保険料は算出できないのではないだろうか? 激変緩和措置のとられた階層の新たな保険料があらかじめ表に示されない、これもなぜだろう、と思う。

質疑の冒頭、そんな素朴で至極当たり前の発言をせざるを得なかった。残念なのだ。情報は提供する、十分に審議してほしい、という行政の姿勢が見えないことが残念だし、こういうことが市民を舐めてるぞ!と思うのだ。よくありません、こういうことは、改めるべきです。これは厚生委員会だけの課題でないことも、もちろんです。(大塚恵美子)
【写真は、最近「激昂」している私に、自宅のミモザのお花見に招いてくれ、おみやげに花束にして下さったミモザ、爛漫の春の予感】