納得度の低いごみ処理予算

2009年3月18日 07時25分 | カテゴリー: 政治を変える

予算特別委員会開会 3月13日〜18日

本日の予算委員会は、「衛生費」を審議。昨日の「総務費」「民生費」に次いで登壇した。通告制で時間制限があるため、早口急ぎ足で。同様の質疑ならば委員同士の連携プレーもある。
今回は、「ごみ処理」に的を絞って質疑する。やはり、ブラックボックスだった、というのが正直なところ。納得度低し。守りばかりが目に付き、がっかりする。

●生ごみ堆肥化については、集合住宅で実証実験として先駆的に取組んできたはずが、ビジョンがないため(と思う)今や他市に逆転され、抗酸化バケツでの集団回収199世帯を除き、ほぼ撤退。市営住宅や学校給食用の堆肥化設備はメンテナンスができないため、これで終了、次年度には家庭用電動生ごみ処理機の補助も打ち切りになるだろう。先日見学した瑞穂町のバイオマスセンター「サンライフ」の紹介もしたが、「処理単価がトン当たり40円、狭山の「タイセイ」は60円、JRSは70円、以前当市が取組んできたフェニックス25円に比べて高い」ということで工夫はなし

増える委託、すべて特命の随意契約とは。委託は収集、可燃ごみ焼却、容リプラ中間処理などの処理経費、不燃ごみ収集・処理、さらに粗大ごみも委託となり、年間11億円ほどの委託費となっている。すべて随意契約でずっと同じ業者に委託されている。特に「焼却施設維持管理経費」1億3692万円については、鈴木委員(自民)からも疑問が呈され、私も連携させてもらう。入札を行なわず、数年間同じコスト。「単純に割り返しても16人の仕事なら一人当たり855万円、正規職員より高い」と指摘したが、21人と修正され、技術に専門性が必要、というが、全国の自治体の焼却炉に携わる事業者は多いはずだ。入札で明瞭にするべきだ。

本当に必要か、焼却炉の延命は。現在の炉は75t炉が2基、28年稼動している。一昨年閉鎖された二枚橋衛生組合は50年稼動。H12、13年にはダイオキシン対策施設改修に約29億3700万円かけ、その後定期点検・整備に毎年4000万円以上をかけ維持してきた。今年から10年延命化計画により施設改修を2年間で約16億3700万円、その後10年間の定期点検・整備に14億7000円をかけて「延命」を計る、都合33億円が必要となる。これほど大きな額が予定されているが、「既設メーカー以外のメーカーからは見積もりの提示が得られない状況であるため」と延命化計画報告書にある、つまり「いいなり」? そして、10年の延命が終わると即次世代処理が始まる訳だから、新炉建設か非焼却施設か新たな建設費がかかることになる。そして同時にリサイクルセンター構想に基づく施設整備に29億6000万円必要となり、その後の維持管理に毎年5000万円から8000万円かかる、と試算がされている。減量目標を明確に定め、2炉も延命化することのない取組みが必要なのではないだろうか。

●延命化・耐震化工事のために、全炉停止の必要が出た時に「広域支援ごみ処理委託」が必要となる。近隣市や事務組合にトン当たり45000円のコストで741t処理をお願いする要請を4月に出すそうだが、一部プラスチックの入った可燃ごみを引き受けるところはあるのだろうか。

●12月、3月の一般質問で質したプラの一部焼却について再度聞く。佐藤委員(希望の空)が繋げて質疑されたので、痒いところもかなり掻けてきた!延命化工事に加え、プラ焼却の実証実験パート2が長期(3ヶ月から半年と聞いた)に亘り始まるとすると、影響はどうなるか。工事のためにいつ炉を閉じるのか、よくわからない。影響は75t中0.2t約0.3%だから影響なし、との答弁。でも佐藤委員が従来から可燃に入ってしまっているプラの量を聞くと3400t、2.4%入っていることがわかる。つまり実証実験などしなくともプラは既に(静かに)焼却されている訳だ。しかも佐藤委員の質問で、「(西東京、東久留米Aランク、清瀬Bランク)ちなみに当市はAランク」ということが判明した。Aランクなら、なぜ焼却実験を行なう必要があるのか? 熱回収できるような規模の大きな新炉建設を想定し、減っていく可燃ごみの量をプラで増やしたい、というのが本音ではないだろうか。
市民不在で進め、分別ルールを壊し、環境影響が多大となる方向を選ぶべきではない。市民に分別の徹底(Aランクになったし)をお願いし、なおかつ適切でないプラは不燃ごみに入れてもらえばいいのではないか。絶対に工夫が必要だ。財政再建、退職手当債発行の前にやれることはかなりあるはずだ。
(大塚恵美子)