きみの行く道は果てしなくとおい〜東村山議会改革

2009年4月5日 03時08分 | カテゴリー: 政治を変える

一歩前進と、評価しなければいけないのですが

私も会員となっている「自治体議会改革フォーラム」から、「議会改革白書2009年度版」が出版された。まだ、じっくり目を通した訳ではないものの、ため息が出る。慣例を破り議会自らの民主化を進める「議会基本条例」を策定する自治体が着実に増えている。身近でも、多摩市のように議員が会派を超えて本気で改革に取り組み、出張議会報告や予算、決算時にも視点を明らかにした評価システムの構築、予算案修正などを行なってきた。
やはり、ため息である。東村山市議会は、しばりや課題が超多い。市民からの指摘も、他市の議員との議会改革に向けた研修などでも、驚かれるほどの後進性である。
でも、北海道栗山町や三重県伊賀市などを視察した「議会運営委員会」が、議会改革に向けて議論してきたことを、私は尊重してきた。全員協議会でもないし、始めから排除の構造でバランスはよくないな、とは思うものの、まずはやってみよう、ということで。
同じ会派「民主・生活者ネットワーク」から木内議員が議運メンバーとして参加しており、会派内の意見のとりまとめや報告を受けてきたが、この3月で「まとめ」が出た。

議論されたテーマは「議会のインターネット中継」「時間制限」「資料請求」の3本。インターネット中継は、既に昨年3月時点で、H22年度の実施に向けて予算要求を行い、全庁的なシステムについて議論を進めることになっている。

「時間制限」については、一般質問ひとり20分、本会議での質疑は会派ごとに6分(ひとり会派)から21分(自民)となっている。もちろん時間制限があること自体が納得し難いのだが、一般質問は、テーマを絞り、再質問などをうまく使えば、さほど問題はないように思う。しかし、本会議で多数の案件が出ても同じ時間内で質疑しなければならず、3人の当会派の持ち時間は12分、やはり足りない。もっと深刻なのは、予算、決算の4日間の特別委員会で使える時間は、当会派で55分きりない…絶句に近いでしょ?重複する質疑もあるけれど、丁寧になされるべき審議に対し、後半の教育費の歳出や特別会計(国保、介護保険、後期高齢医療、下水道など)は時間が足りなくなり、質疑できない会派が多い。時間があるのは自民、公明あたりだけだ。不公平だし、質疑し尽くせたとは言えず、市民に申し訳なく後ろめたい。
今回、時間制限が長く議論され、当会派からは制限撤廃が不可能ならば時間配分を増やす歩み寄りが必要ということで3案を木内議員が示した。ひとりひとりの議員の公平さに重きをおいた案であり、全体時間への配慮もあったものだ。しかし、公明党の「現在の時間配分そのものが不公平である。会派の人数割りから考えたら当議会はひとり会派にものすごく手厚い」という意見で、案は却下された。結局、公明党が納得した、ひとりから3人会派までは1分!、共産、公明、自民の会派がそれぞれ2分増える配分となった…
「ひとり会派にこれ以上目立ってほしくないし、手厚くするつもりはない」との意見は、あまりに尊大であり心底がっかりする。これが今の議会の空気である。

「資料請求」は、議案に対する資料を求めていくこと、予算、決算委員会でもはじめに資料請求の集約をすることが改善された。つまり裏を返せば、今まで資料請求は原則できなかったし、議員でも情報公開制度を使い、有料で資料を得なければならなかったのだから…ようやく当たり前に一歩近づいたということか。

議会改革ってそんなに大変なことなのか、そんなにある会派にとって許しがたいことなのか。非常に内向きのエネルギーがうごめき、市民の利益には遠いように思う。
「きみの行く道は果てしなく遠い〜」と古き歌などが口をつくんだから、いやになっちゃう。(大塚恵美子)