元気な「子ども読書連絡会」でビタミン補給

2009年5月25日 08時26分 | カテゴリー: 本の楽しみ・図書館・学校図書館

今年も、15日に市立図書館主催の「子ども読書連絡会」が開かれた。子どもの文庫活動や学校図書館ボランティアとして活動されている40名もの皆さんが参加された。中身の濃い集いで、それぞれのご発言がいきいきと元気だし、図書館の児童奉仕の司書さんから大型紙芝居をよんでもらったり、エプロンシアターの実演があったりで、くったくなく大笑いして、体に必要な要素を、しみじみと補給した感じだ。
私も副会長として提言づくりに参加した「第1次子ども読書活動推進計画」にそった子どもと本をつなぐ活動が着実に花開いてきたこの数年だ。子ども読書連絡会での情報交換、よみきかせボランティの育成、児童館図書室や小中学校図書館の活性化、乳幼児健診での絵本との出会い、庁内連携、司書教諭連絡会の実施などが軌道にのってきた様子が、今回の集いによってよくわかる。
今年は、H22年度から26年までの「第2次子ども読書活動推進計画」を策定する時期にもあたり、集いの中でも計画に対する意見交換に多くの時間が費やされた。
計画の中の大きな課題だった学校図書館整備に市立図書館司書が携わり、各学校の図書館ボランティアの方々と作業をしながら、廃棄の基準や配架など子どもと本が出会えるしかけを共有している。今回、出てきた課題として、先生とボランティアの連携や役割、司書教諭の引継ぎなど安定した活動ができるしくみづくりを求める声が多かった。また、学校ごとに活動の温度差があるように感じた。学校図書館が子どもの学習に身近なものとなってほしいが、専任の学校司書配置がされなければ、一足飛びに鶴岡市の朝暘第一小学校にはなり得ないから、ボランティア、学校、図書館の連携でルールづくりやコーディネートの位置づけが早急にほしいところだ。
さて、その他の楽しい情報交換として、1982年から「布の絵本企画室」が作ってきた1000点ものすてきな布の絵本を使って遊べる「布の絵本プレイルーム」の紹介や、その中の「エプロンシアター」をピックアップして活用のためのリストづくりをした「布の絵本サポーター」の小椋裕子さんから実演と利用方法についての説明があった。障害のある子どもたちの機能訓練のために始まった布の絵本づくりだが、手触りも楽しく、誰でも引き込まれる温もりのある魅力いっぱいの作品ばかりだ。その中から、おはなし会などに使ってもらいたい著作権の承諾を得た13のエプロンシアター作品は、世界の民話や昔話などが胸にかけたエプロンの上で繰り広げられる。この日は小椋さんが「ジャックと豆の木」を演じてくれた。ジャックが金のめんどりを抱いて、大男に追いかけられ、豆の木を降りてくる場面など、子どもたちから喚声のあがるシーンだそうで、その時、その時の子どもたちとのやりとりが本当に楽しく、アドリブで応えることもしょっちゅう、とのお話だった。
思わず見とれてしまい、写真を撮るのも忘れるほどで、後でもう一度、エプロンをつけてもらった、ごめんね!
図書館が核となって、すてきな資源をつくってくれる人がいて、活用して継承しようとする人がいて、伝えられて楽しさを知る子どもたちがいて…拡がる連鎖がすてきな財産だ。
子どもと本を結ぶため、読書って楽しいよ、って伝えたいため、こんなに楽しそうに活動するおとなたちに会うと、このまちらしい取組みが既に十分な根を張っていることに気づかされる。(大塚恵美子)