かもさん おとおり

2009年5月26日 23時28分 | カテゴリー: 日々雑感

東村山駅東口の駅前では、小さな噴水の池を囲んで、連日なんだかひとだかりが。覗いてみると、おやまあ驚いた!カルガモのお母さんと赤ちゃんが泳いでいます、こんなところで? あたりは人が大勢で、車だっていっぱい通ります。
赤ちゃんは8羽くらいかしら、小さな顔は、黄色に茶色のマスク、平たいくちばしはなかなかいっぱしです。ふわふわの体で器用にちょこまか泳ぎ回ります。
お母さんがどこかへ飛んでいくと、お留守番の赤ちゃんたちは、じっと小さな体を寄せ合っておとなしくしています。
あっ!お母さんが帰ってきた、ほーらね、みんな安心して、元気にまた泳ぎのはじまり。水面の虫らしきものをついばんだり、並んで泳いだり。お母さんは気配り、目配りで大変そうです。
こんな風景が思いがけず日常の街に現れると、みんな、カメラを片手に、にこにこしてかもたちの姿を眺めます。

思い出します、マックロスキーの絵本「かもさんおとおり」を。アメリカはボストンの川で生まれたカルガモの赤ちゃんたちを連れてお父さんとお母さんが、公園の池まで、なんと堂々とお引越しをするお話です。そう、セピア色の画面、表紙は大きなかもの姿です。

東村山駅東口のかもさん一家も、赤ちゃんたちが飛びたつ日まで、無事に過ごすことができるかしら。
なんだか、この街がかけがえのない街なんだと、思わせてもらえる物語のはじまりです。(大塚恵美子)