蝉の羽化

2009年8月5日 01時17分 | カテゴリー: 日々雑感

このところの天候不順のせいか、今年の我が家のゴーヤの発育がよろしくない。昨年は確か40本くらいの収穫があったはずだが、今年も同じ4株を植えたのに、見事なカーテン状態とはいえず、2階のテラス辺りまで伸びてはいるけれど横に拡がらないのだ。黄色い花はついても結実しない、毎日眺めているのに、ちょっとつまらない。連作障害もあるというけれど、全く肥料もやらない訳だからか。早々と息子がネットを張ってくれたのに、残念。
家族の植えたバジル、シソ、ワケギ、レモングラス、ミント、ローズマリー、パセリなどハーブ類はよい感じで、食卓によくのぼる。スカボロフェアでも歌いたい感じ、ほら、パセリ、セージ、ローズマリー&タイムって。祥子さんは、カプレーゼというトマトとモッツアレラとバジルをオリーブオイルで食べるものが好きで、新鮮なバジルは実においしい。

植物ではなく、昆虫はこのところ好調であります。昨年捕獲したカブトムシが卵を産み、3匹が幼虫、蛹(ちゃんと蛹シツを造って)、成虫へと成長、雄2匹、雌1匹、中央公園で捕獲したクワガタ、ノコギリクワガタとキマワリがいる。いくつもの虫のケージが並び、毎日、誰かが虫ゼリーを与えている。Rayは、信号に因み赤、緑、黄色のゼリーを順番に与えることにこだわる。夜中にカブトたちが大きな音をたてて暴れているので、つい眺めてしまう、おもしろい。

さて、今晩は、蝉の羽化を見た。息子が11時半頃に帰宅するなり、「蝉が羽化している」とカメラと三脚を持って外へ。白いモルタルの塀の側面で、羽化の最中だ。ほとんど全身が出た状態で、羽も体も淡く白い。撮影している間に、徐々に色味を帯びてきた。魂が入ってきたような、眠りから醒めたような光景である。神秘に立ち会ったような気分がする。
夏場は庭に小さな穴があいているのを見かけたり、塀や木に蝉の抜け殻を発見することがよくある。
2週間くらい前には、金柑の木についたアゲハチョウの蛹を枝ごと虫かごで観察していたら、ある晩、羽化したのだ。ゆっくり羽を広げはじめる蝶々、早い朝に庭に放したら、低く羽ばたき、少し後には飛びたっていったようだ。

連日、さまざまな刺激的な出来事が並行してつながり、常に何かを考えているような日常だけれど、物を言わない生き物を眺めたりすると、生きているものの繰り返される営みのささやかさと、また相反する大きさとに気づかされる。その瞬間は真空のようなこころもちにシンとなる。(大塚恵美子)