八王子市の「子どもミーティング」

2009年8月24日 09時25分 | カテゴリー: 子ども・教育

子どもを応援する「子どものしあわせ課」

23日、八王子市の、みなみ野君田小学校を会場に「子どもミーティング」が開催された。同じ会派の佐藤市議から情報をもらい、薄井議員とともに見学に伺った。
みなみ野という開発地域に立つ新しい小学校のおしゃれなランチルームが会場で、市内の小中学生(小学5年から中学3年)31人による「環境」に対する意見発表があり、市長、教育長が意見交換し、質問に応えた。学生サポーターや市の子ども家庭部や環境部といった担当職員、保護者などの見学者で会場は満員、時間はたっぷり3時間だ。

テーマである「環境」に関心をもち、応募された市内の小中学生が7月に顔合わせし、環境教室に参加、そこでは「地球温暖化」、「水」、「みどり」について取組んでいる市民活動団体が講師となり、浅川での実地学習など具体的に八王子の環境を学ぶ。それから、事前学習として、市の環境部各担当の職員から、それぞれ市の取組みや課題について学んだ。その後、自分の興味のあるテーマに別れ、ワークショップを行ないグループで話し合ったり、議論したり。そこでは、学生サポーター20人がファシリテーターとして登場した。
こうした積み重ねを経ての意見発表は、「みどり」に因む人が半数以上あり、「水」、「ごみ」、「地球温暖化」とつづき、身近な環境問題についてストレートな意見や提案が続いた。
八王子市の62%は緑が占める地域であることから関心が高く、みどりのカーテンや芝生化、開発が進むマンションの建設条件にみどりを植えることを入れてほしい、荒れた森林を活動の場所にしてほしい、これ以上の開発はやめてみどりを増やして、との意見が。
水については、雨水浸透枡の補助をしているがもっと積極的に進めてほしい、との意見が出された。
ごみについては、ノーゴミ作戦で減量を進めてほしい、最終処分場はいつまで持つの、ポイ捨てをやめさせるにはどうするの、との提案や質問があがる。
地球温暖化については、CO2を減らす取組みは何をしているのか、など議会顔まけの質問も。

市長、教育長がそれぞれの意見や質問に丁寧に応えられ、発言をきちんと受け止めた前向きの姿勢には感心した。ひとつひとつ八王子市の現状に照らし、取組んできたことや「これがまだできていない」「ここは難しく問題」など課題もあげられた。
かなりヒットだったのは、雨水浸透枡設置の補助金についてだ。市では湧水復活などの強化地域と一般の地域にわけて補助してきたが、まだPR不足であり、「全地域を9割補助にします」ときっぱり約束された。これには、会場がややどよめいた。

八王子では、子どもの権利条約を受けH12年に「子どもすこやか宣言」を行い、条約の「子どもの意見表明権」に基づき「子ども会議」を毎年開催してきた。昨年の「子ども会議」で「子どものしあわせ課」をつくって、というひとつの提案が実ったのが、今回のミーティングを主催した子ども家庭部「子どものしあわせ課」だ。本当に実現させる力を八王子はもっていることに驚く。「子どものしあわせ課」がよきコーディネーターとなり、環境部とコラボし、子どもたち自身が育つ力を応援している。
昨年までの「子ども会議」の延長線上にある子どもミーティングが、一過性のイベントに終わらない予感を感じ、会場を後にした。
それにしても「子どものしあわせ課」って本当にいいネーミング、裏切れないよね。(大塚恵美子)