公共性ということは

2009年9月10日 11時50分 | カテゴリー: 政治を変える

環境建設委員会の報告

9日、環境建設委員会が開かれた。今回の議案は3件。議案審議の後に、ご担当から事務報告が4件あった。いずれも、「公共性」って何?といった疑問を抱くことになった。

まずは、「駅前広場内駐車施設の設置及び使用に関する条例の一部改正」、これは、いわゆる駅前の構内タクシーのことで、市所有の駅前広場ができた東村山駅西口(10月1日施行)、久米川駅北口(来年4月1日施行)に駐車スペースが確保されたことで、それぞれ10台と7台のタクシーが新たに参入できることとなった。公平は期されているか、業者の連絡協議会はあるか、どのように周知するか、などを聞く。しかし、10月1日施行なのに実際は東村山駅西口には、ずらりと三幸交通のタクシーが客待ちをしている。「協議中」と答弁するが既にどこが権利を獲得したか話はついているようだ。それは「公衆の利便及び広場の公共性」の条項に照らせば暫定的に供用開始はわからない訳ではないが、説明が不十分。路線バスや障害のある方の乗降スペースはあるが、一般車の送迎のスペースはない。うろうろしていると、タクシーにどやされかねない。今後も、必要な横断歩道の確保とともに、警察への要望を続けるということだ。今までにどうして実現できなかったのかな?

それから、「道路線の廃止と再認定」。これも奇妙だ。久米川町の現地を見れば、当該市道は舗装のされていない泥の道、しかもロープが張ってあり、右側が建設中の建売住宅数棟、左側は生産緑地、突き当たりは更地で通り抜けはできない。いわゆる袋小路は認定の条件ではないとされるが、明治時代からの農道、いわゆる赤道というものは例外なのか?一部8メートル程、道路線を廃止・払い下げしたということになる。「一般公衆の利便及び地域の道路事情に供する」とされるが、住宅が建ったので、災害時などの避難路としても必要といった説明だが、公共性とは理解しがたい。私道だったら避難するのに使ってはいけないのか?質問の後で、再認定の必要性をもっときっちり確認すべきだった、と思うことしきり・・・とにかく、聞かれたことしかお答えにならないのだから、こちらもとことん聞くしかないのだが。

極めつけは、委員会終了後(記録に残らないのは変ではないか、オフレコ話としたら情報が共有できないでしょ、異議申し立てしなくちゃ)の所管報告。どれも問題噴出だが、水掛け論めいてきたのが西口公益施設・ワンズタワー外部の2F通路ペデデッキおよび地上を結ぶエスカレーターの上屋(屋根)が設置されていないことの報告だ。現地を見ればわかるのだが、鉄骨フレームが動線に沿ってずらっと並んでいる、ただしその上にあるべき屋根がない!?これは衝撃だ。なぜか9月1日に公益施設の一部と飲食店の一部、1Fのスーパーは供用開始となったけれど、3Fの健康増進施設も4Fのクリニックもテナントも地下駐輪場も10月以降の「開店」となる。あっちもこっちもシャッターが閉まっていて人気がなく閑古鳥が鳴いている。どうして中途半端でオープンしたのか、意味がわからない。できてしまったものについては「公共性」をもって有効に活用されたいし、賑わいの創出だって期待もする。それなのに、「陰謀」かと疑うほどに不備というか、わかっていて時間もあったはずなのに、これほどまでに整合性がつかないことってあるの、と驚きを超え不思議でならない。多額の税金を投入し、市民による直接請求もあった大再開発事業の沽券に関わることが既に同時多発している。誰がトータルでチェックし、推進し、責任を負ってきたのだろう、まさか抜け落ちていた?あまりの緊張感のなさ、放漫ではないですか?
建築基準法により「公共フォローにあたらない」とされ、屋根の設置不可が決定したのは、H18年2月だそうだが、その10月には修正設計することなしに工事発注されている。いつか公共性の証明を果たし上屋を設置するという希望的観測によって鉄骨・フレームだけが構築された訳だ。建築基準法、あるいは道路構造物法に今後も訴えていく、という決意を聞くが、どうして今までそのことが公表されなかったのか。法律がクリアできるような工夫や知恵がなぜしぼれなかったのか。足りなかったのは時間ではない、断じて。
「公共性」そのものさしは、そんなに難しいものだろうか。あまりに伸びたり縮んだりだ。(大塚恵美子)