タンタンの冒険 原宿行き

2010年1月24日 12時18分 | カテゴリー: 本の楽しみ・図書館・学校図書館

先日、Rayと原宿デートを。
お話の発端は昨年にはじまる。クリスマスにサンタさんから届いたプレゼントの中に、「タンタンの冒険旅行」の主人公・タンタンと愛犬スノーウィが船の舳先にすっくと立つフィギャーと「タンタンの冒険・乗り物編」といった感じのフランス語の本があった。それから、私の娘からタンタンの冒険仲間のハドック船長がいつも着ている青シャツ(黒い錨のアップリケが胸に!)と「つけ髭」をプレゼントされた。ふたつともお手製でどこにも売っていないレアものだ。
Rayは一瞬絶句した後、絶好調に。なんたって、タンタンシリーズは、彼の中の最大のヒット、この数ヵ月の大ブームなのだから。
なかでも、大のお気に入りがハドック船長だ。ハドックになりきって見栄をきることしばしば。それからハドック船長のご先祖、アドック卿にも変身し、刀や銃も振り回す。ちなみに私はタンタンで、弟のKai(まだ生後4ヵ月、ベッドや床で活発に身をよじる)は、見た目通り、スノーウィと命名されている。即、錨のマーク付青シャツと髭をつけたRay、もうこれはハドック以上であった・・・
「タンタンの冒険シリーズ」は、我が家の息子、娘が大好きで読みふけり、本棚にあったものをRayが発掘し、今では「かいじゅうたちのいるところ」のマックスよりも、ムーミンよりもおサルのジョージよりも親近感を寄せられている。毎日、必ず、何かしらのタンタンをじっと読んでいる。並々ならない集中力なので、どの本のどのシーンの絵、というのを熟知していて、サンタからもらったフィギャーも、ひと目で「ふしぎな流れ星」のタンタンだよ、といってページをめくってその場面を見せてくれる。
ご存知だろうか、「タンタン・シリーズ」は、ベルギーのエルジェという漫画家が勤めていた新聞社の仕事として描き始めたもの。1929年生まれのニッカボッカーを穿いて洒落たコートをはおり、スノーウィといたるところで大冒険に遭遇するタンタンは、細かい細かいコマわりの、いわゆるコミックスで、一冊一冊が結構長い。世界中で翻訳され、愛され、日本では福音館書店が1980年代から発行し、20冊を超えるシリーズとなっている。実にコマが小さく、台詞も小さいがすべて手描きというのも味がある。色もきれい、なんてったってストーリーに動きがあり、筋立てが実におもしろい。なんかに似てるぞ!?そうです、スピルバーグ監督の映画「インディジョーンズ」、それもそのはず、スピルバーグの映画づくり、インディジョーンズの原点はタンタンなのだそう。目下、タンタンの映画を撮っている最中だそう、わあ〜楽しみではないか。
タンタンショップというのが原宿にあるらしいよ、という私の提案で、年が明けて、ふたりで冒険散歩にでかけたわけだ。電車の中でもタンタン話で盛り上がり、隣に座ったおばさんからも「原宿は人がいっぱいいるから、ちゃんと手を握っているのよ」とエールを贈られていた。
とある路地に入ると「あっタンタンだ!」とフラッグを見つけ、お店に入る。等身大ハドック船長とタンタン、スノーウィと対面、すぐに持参の髭をつけて並んでポーズ。お店のスタッフにも大うけで写真を撮り始めてタンタンファン一同盛り上がり、タンタン話となる。子どももおとなも対等になれるのが本のすてきなところ、本のもつちからだ。
Rayが選んだ我が家になかった本とRayはもちろんハドックの、私はタンタンのバッグチャームを購入した、ちょっと散財ですが、これが今年の「お年玉」。
その後、髭姿で表参道を走り回り、食事をとって、もうひとつのお約束、子どもの本屋「クレヨンハウス」へ。2時間ちかくあれこれ本を読んで選んで、木製のおもちゃや楽器で遊んで、大満足のデートとなった。
「また、行こうね!タンタン」、「あいよっ!船長」。(大塚恵美子)