ホンモノの協働をめざして

2010年1月27日 11時15分 | カテゴリー: まちづくり

シンポジウム「わたしたちの街・東村山の未来を描く」

市内で、ここ3年連続して行なわれてきた「子どもと文化と地域をつなぐ」シンポジウムがおもしろい。昨年は私用と重なり参加できず、記録誌で様子を知るが、今年は、子ども劇場がコアとなり、教育委員会、こども家庭部、老人クラブ連合会と実行委員会をつくって進化させ、3回とも渡部市長がパネリストに、基調報告者に、と参加されてきた。
毎回おなじみのコーディネーターの森本真也子さん(子ども劇場東京都協議会専務理事)、これまたおなじみの中川幾郎先生(帝塚山大学大学院教授)、今回は太宰久夫先生(玉川大学教授)が登場され、炸裂する旬なトークと笑いのうちに「子どもとつなぎあう地域でしかできないこと」の可能性に思いが撚り合わされていくようだ。

今回は市長の「協働のまちづくり」についての基調報告につづき、小金井市のコミュニティ文化課の鈴木雅子さんから「小金井市芸術文化振興計画」についてのご報告があった。すごいな、H18年に芸術文化に特化した「芸術文化振興条例」が策定され、実質の計画づくりを東大との共同研究に位置づけ、市民参画の策定委員会で進めてきたそうだ。政策形成を市民主体で取組み、行政は条件整備に徹する。一緒にやっていくことで職員の力が湧き、やりがいにつながったそうだ。協働のひとつの事例である。
さて、東村山ではどうか。いつまでも第4期総合計画策定のための市民ワークショップばかりを「印籠」に使うのでは芸がなさすぎる。それで?と聞きたくなってしまうでしょ。

さてさて、途切れのない中川&太宰先生の子どもと文化を醸成するよりよき環境づくり、行政や市民、地域がやれることについてのヒントが矢継ぎばやに繰り出される。
なかでも、ほんと、ほんと、と思うのが、市民の「分類」である。寝に帰るだけの生理的欲求型の3等市民、団塊の世代によく見受ける行政をクレームと文句の対象としか見做さないモンクタレの2等市民、あはは、いらっしゃる、いっぱい・・・顔が浮んだりして。
まちに本当に愛着のある「愛と誠」の市民を育てる、増やすこと、これがホンマモンの1等市民、それは1%で可能、東村山だったら1500人の1等市民を!これでまちは変わっていく、と。
子どもをホンマモンの市民に育てるための先行投資が必要なのだ。波及効果の高い中長期的な腰を据えた政策を優先していく眼力が自治体に求められるわけだ。
たて・よこ・ななめにつながる住民自治、みんなでプライドを持つ力が市民を変える。人権の視点、生きていくことに欠かせない文化的権利を守ることが自治体の役割。市民と市民、市民と行政、集団の協力と相互乗り入れを可能にしよう。つまり形成過程からの覚悟、参画を市民とともにCo-Productすること、コラボレーションではないときっぱり言われた。
まちの再生は地域ベースで、暮らしの中の楽しみづくり、イベント、祭りの再生でよこのつながりをひとつのチームにして、おもしろかったら人が集る、人を受け入れる。そんなまちづくりの可能性を充分発信していただいた。

今、身近にふたりの孫との暮らしがあることで、その柔らかさと体温に、以前よりも子どもへのまなざしが変化してきた私。子どもを真ん中にしたまちづくり、子どものこころにたくさんの人間をすまわせること。そうだなあ、と確信をもつ。(大塚恵美子)