二中の人権教育講演会は紙芝居で

2010年1月30日 03時00分 | カテゴリー: 子ども・教育

「いのちとこころの教育週間」にあたり、各学校で人権教育に関する講演会、公開授業が開かれている。二中では、市内のグループ「はらっぱ」による紙芝居による講演会があった。「人権」を言葉で伝え合うのは難しい。でも、今回の取組みは、ちょっとよかった。
会場は、1年生、2年生、8組(特別支援学級)のそれぞれの教室だ。8種類の紙芝居のうち、3つを各教室で「はらっぱ」のメンバーが一斉に演じる。中学生たちは、教室の前方に椅子を持ち出し聞き入っている。
3つの教室でひとつづつ鑑賞させてもらう。しんとした教室の中に紙芝居を演じる声が響く。惹き込まれて笑い声も響く。
「コスモス」3月10日の東京大空襲、疎開先の広島でのゆきちゃんの死、終戦。
「ねこはしる」小さな魚と猫の出会いと絆、そして別れ。
どの紙芝居も「いのち」にかかわるものが選ばれている。
紙芝居の終了後は、車座になって、「はらっぱ」のメンバーとともに語らう。ある教室では、先生が口火を切り、生徒たちがメンバーにいくつかの質問を。「どうして、『はらっぱ』に参加したの?」、「二役を演じるのってどんな感じ?」、「どのくらい練習するの?」、「どのように話を選ぶの?」など質問が出る。月2回のよみあわせと合評、「講演」が近づくと練習は毎週になるそうだ。
質問の後は、鑑賞した紙芝居「くもの糸」と「池にうかんだびわ」という対照的な2つの話について、どちらに共感するかをひとりひとり感想を交え応えていく。自分だけ生き残るか、自分を犠牲にしてみんなを助けるか。難問だ。ちょうど半々くらいの答えとなる。
「13歳で考えるのと余命が後わずかな時に考えるのでは違うし」、「ひとりで生きても楽しくないから」、「そんなにこころきれいなのぉ?」、「でも生き残るのは必要」、「村の人を知ってしまったら助けたいと思う」・・・
いいな、中学生。知るってことは、自分以外のいのちを感じることか。
紙芝居を通じて、クラスメイトの言葉から、もう一回、その人を知ったかもしれないね。(大塚恵美子)