議会基本条例づくり もうスタートさせなきゃ

2010年2月5日 09時32分 | カテゴリー: 政治を変える

ここ3年ばかり、「自治体議会改革フォーラム」に参加し、なかなか自律できない市議会の有り様に悩みながら、改革の意義などを心新たに学びつつ、昨年は思いを同じくする佐藤市議、薄井市議と会派「変えよう!議会・東村山」を結成し、議会運営委員会で佐藤会派代表から具体的な提案を重ねてきた。ようやくようやく実質として資料請求やインターネット中継に道が開けそうになってきた・・・むむむ、当然といえば当然なのに、ここに至るまでの合意点も共感も見出せなかったのだから。
昨年12月議会に「東村山市議会『議会基本条例』の制定を求める請願」が出され、市民の指摘で動き出すなんて、これはとても恥ずかしいことだけれど、もうほっかむりしてはいられないわけです、当事者の市議会として。
議会の改革を求め(でしょう?)、北海道栗山町、三重県伊賀市、福島県会津若松市の先進的な取組みで知られる議会をつぶさに視察してきた議会運営委員会が、その後なんの検討もせず、「思考停止」状態でいることに業を煮やした市民から背中を押されたのだ。「視察成果を具体的な形とするための第一歩を」といわれちゃったのだ。
12月に議会運営委員会で請願審査があったが、なんと継続審査に。えっ!?なにそれ、と傍聴していても釈然としなかったけれど、どちらの会派も「議会基本条例は必要」であると認めながらも(積極的かしぶしぶかどうかの温度差はあっても)、「おっしゃる通り」と採決には至らず、会派ごとに検討した上で(検討も共有もなしだったわけ?)次回は15日(月)1:30から審査となった。傍聴をお願いします、会派の考え方がみえます。
開かれた議会を少なからずめざすのならば、「条例なくとも実態があればいい、とか近隣でもまだやっていない、慎重に検討」なんて先延ばしして済ませられない。でもこういう議会は当市議会だけではないらしく、以前、栗山町議会事務局長からお聞きした「『うちではできない』ことを確認される視察」が多いと苦笑されていたことからも察せられますが。

さて、31日に法政大で開かれた「議会改革フォーラム・市民と議員の条例づくり交流会議」では、地方自治法制度改革、地方政府基本法検討が臨時国会で求められるだろう、という状況下にあり、二元代表制の大きな修正が導入される可能性もでてきた。首長中心の政治主導が進む可能性があり、例えば独断専行のリスクを民意に基づいて議会がチェックできているかが問われることに。また「住民投票条例」の義務付けが審議されるなど、自治あるまちづくり、自治基本条例や議会基本条例に影響を与えることになるという話を含め廣瀬克哉さん(法政大教授)が、「議会改革の成果は市民に届いているか?」と口火をきられた。議会が民意を直接把握し、市民と対話することの重要性をどれだけ認識できているか。
1月5日現在で、議会基本条例が84議会で制定され、既に三重県議会などで、議会改革の検証作業が始まっている、と聞く。河北新報が「変えよう地方議会」を長期で特集し、市民と議会との関係において、議会改革の内実が問われる時期にあることを感じる。
このフォーラムに参加するたびに、毎回かなり落ち込んでいた。どうしたら我が市議会での議論を呼び起こすことができるのだろう、と足取りが重い帰り道だった。しかし、今回はようやく兆しが見え始めたせいか、遅れはとったが「アキラメ」ではない心もちに変化してきた。
市民と議会との緊張関係と覚悟がこれからも重要であり、先進的な議会での政策形成サイクル(市民との意見交換、課題整理、議員間討議)の循環に目を開かせられる。自明のことではあるが、議会基本条例はつくったら終わりではなく、常に検証の連続となるのだ。
事例として埼玉県久喜市議会(10年間の議会改革のまとめとして失効承知で合併前に基本条例を制定)、奈良県天理市議会(旧来の土着型議会から07年選挙での構成の変化と「会話」の成り立つ議会への変身)、小田原市の「市民と議会の対話集会実行委員会」(市民主催で議会と対話集会実施)からの報告を伺う。いずれも、市民との協働のプロセスがなければ条例は使えない代物、ということだろう。首長をしばり、議会機能ばかりを発揮するための市民不在の基本条例であってはならないということか。議会報告、政策討論会、公聴会、参考人など市民との対話、参画がやっぱり要だ。

おや、そうなると市民の請願で始まるスタートって「恥ずかしい」ことでもない?(大塚恵美子)