リサイクルセンター整備計画に対するふたつの委員会

2010年2月10日 14時08分 | カテゴリー: 環境

市内から出るごみの処理に対する考え方が「一般廃棄物処理基本計画」であり、H22年度に改定されることに。その矢先、H20年から急浮上してきたのが「リサイクルセンター」構想だ。
秋津町にある、ごみの中間処理施設・秋水園には、可燃ごみの焼却炉とびん・缶、ペットボトル、粗大ごみの中間処理と保管、し尿処理施設、とんぼ工房などがある。視察してみると、広範囲の敷地がストックヤード化していることに気付く。
28年が経過した焼却炉は大規模改修と耐震化工事を経たものの老朽化が進み、22年度から2年間、16億円の延命化工事を施し10年寿命を先延ばしする計画がある。
H21年3月のリサイクルセンター整備基本計画によれば、H26年稼動、約25億円の巨大な建設費がかかる計画だが、新たなリサイクル施設をつくるということではなく、びん、缶、ペットボトル、不燃ごみ、粗大ごみ処理に伴う騒音、悪臭対策として1ヵ所に収める建屋を建設しようという、まさに「ハコモノ」だ。
焼却炉の延命化は市民参画による一定の議論を経た計画だが、リサイクルセンター構想は、根拠となる議論の経過がみあたらなかった。

●市民参加で議論が始まる
議会でも度々取り上げられ、現在、周辺自治会と公募市民4名による「リサイクルセンター検討委員会」(13名)が設置され、3月まで検討の最中にある。議会においても「リサイクルセンター計画調査特別委員会」(11名)が設置され、議論が始まった。
周辺に対する騒音対策、劣悪な環境整備は大きな課題ではあるが、現在は不燃ごみ破砕、熱処理等を茨城県、山梨県にある民間業者に委託しており、以前ほどの騒音、悪臭はなく、緊急かつ最優先の課題とはいえない状況だ。

●処理の分散化の発想で適切な規模を
市民委員会と議会特別委員会が同じ課題をほぼ同時に検討するわけだが、今後の情報や議論の共有が問われる。
8日には議会の特別委員会が開かれ傍聴した。長々と整備基本計画書が読み上げられ、しかしいくつかの点でおや?と思うことがあった。何人かの委員の指摘もあったが、「循環型社会形成推進交付金」申請のための「地域計画」が既に東京都と国のヒアリングを経て1月22日には申請が出され、3月下旬には承認の見通し、とのことは初めて聞いた。ようやく「たたき台」とされる計画案に対し検討が始まったばかりというのに、もうそこまで具体的な動きがありか。そして、リサイクルセンター処理対象量の推計が幾通りかあり、根拠が明確でないことなどが疑問として残った。第1回の会議は議論の始まり以前といえ主に次回の資料請求に終わった。

昨日9日は、市民による検討会があり傍聴した。こちらは第6回となり、5回まで熱心に行われた「減量策ときりはなせず施設ありきでは納得できない」との議論を経て(噛み合わず平行線といえるが)、減量策、ソフトの課題は継続していかなければならない問題であり、秋津町に対する負担軽減を含め施設の問題を検討していこうということになり、計画図面などを参照し、具体的な議論となった。
建設コストの妥当性、ランニングコスト、隣接する住宅地との境の緩衝帯買取、築浅のとんぼ工房建設の無駄とのコスト面について、またごみの移動に用いるホイールローダー、吹き抜けなど30%ものデッドスペース、会議室、ストックヤード・貯留室のあり方、必要性をめぐり意見が続出した。
全員が発言されていたが、驚くべきことに誰一人として、計画案通りでよい、といった委員がいなかったこと。財政難の折、こんなにコストをかけていいわけない、と皆さんがおっしゃるのである。このことを議会委員会はきちんと受け止めなければならない。議会が見当違いを起こさないでほしいわ。
部長が認めたのは、現在処理をしていない不燃ごみに対し、再び受入れることが適切かどうかということ。不燃物の有無だけでも大きな変更となり、結局は「たたき台」にとらわれることなく根本から計画を変える・作り直す必要がある、との意見が終盤、多数出た。
その通りではないかと思う。
ごみの減量策、量を精査し、製造者責任、民間ノウハウの活用、スーパーなどの店頭回収、集団回収などこれ以上ごみを1極集中させない方策こそを検討し、リサイクルセンターは機能を必要最小限にとどめた施設とし、コスト削減に努めるべきだろう。
ごみ減量、ごみ処理は市民の参加と協力がなければ進まない。東村山は多摩26市中、資源化率が3位であり、潜在的な意識が高いまちだ。並行して進められるふたつの委員会の議論の広がりに注目を。(大塚恵美子)