都電荒川線に乗って鬼子母神まで

2010年2月24日 08時50分 | カテゴリー: 日々雑感

TOKYO逍遥

珍しく行事のない先週の日曜日、久しぶりの春めいた陽光に誘われ、東京散歩。
大塚駅から東京に唯一残る路面電車の荒川線で雑司が谷の鬼子母神に出かけてみる。こんなにまちの風景がのんびり眺められる小さな電車の旅が好き。世田谷線か、そうそう江ノ電に乗るうれしい気分に似ている。

目当ては毎月第3日曜日(雨天は中止)に開かれる鬼子母神と大鳥神社境内の「手創り市」、品川神社(第2日曜日開催)とともに、知る人ぞ知るザッカ的・ロハス的センスの「てづくり市」おしゃれな発信地だ。
おっ出店している、している。2ヵ所で150件以上の出展が。1.8×1.8の区画に、ガラス、皮革、クッキーやパン、リネンの服、アクセサリー、バッグ、和布使いの小物、わんちゃんの服、帽子、そして陶磁器など手ごろな価格の手作り品が並んでいる。訪れた人はみんなぶらぶらと回りながら店主とお喋りしながら品定めしている。のんびりしていい感じ。
娘とパートナーの磁器の工房「2020製陶所」も1月から出店しているのだ。ちょっとした人だまりの中に笑顔で接客するふたりのブースがあった。
白、黒と新しい色彩の「スカラベブルー」と名づけた水色の器たち。娘が絵付けした小皿や蕎麦猪口、飯椀なども並んでいる。遠くから眺めていると、お買い上げのお客さまが次々と現れては、器を手に取ってくださる。とってもほっとする。「写真撮らせてください」なんておっしゃる人もいる・・・
銘仙でつくったがま口や手提げもすてきだし、吹きガラスのコップをひとつほしいな、真夜中にひとり飲むあったかな生姜湯のために。もう一度ぐるりと回ってみると、ガラス工房さんはほとんど売り切れで、帰り支度をしている。それでは、と前からほしかったスイカを入れる赤茶色のカードケース(イニシャルを入れてくれた!)と皮の花束みたいなマゼンタ色のゆびわを買ってしまう・・・

出会いを楽しむような、ひとつひとつ手にとってみたいような買い物ごころに灯がともる。大勢の人が楽しんでいる。きっとデパートで買い物したくない人というか、既製の商品や大量生産のものにあまり魅力を感じない人というか、波長が合うものだけほしい、そんな人たちが来ているのか。景気が悪い、ものが循環しない、ということも一概に言えないのだ。
売る人も買う人も伝え合う、古来からの「市」を呼び起こす、これもオルタナティブな生き方のひとつだ。(大塚恵美子)