朝鮮学校除外!? 宙に浮いた意見書案

2010年3月12日 09時21分 | カテゴリー: 子ども・教育

朝刊の一面トップに「朝鮮学校無償化除外へ」。昨夜遅く、YAHOOのニュースで確認したところ、11日、鳩山首相も朝鮮学校も対象とする方針、と読み、産経新聞の同種の記事も読み、「除外」が杞憂に終わったことにほっとして眠りについた。ところが、この紙面だ。

中井拉致担当相の動きから首相自らが「友愛」に反する発言を実に安直に短絡にされたことに疑問と怒りを感じ、開会された3月議会で、「朝鮮学校への高校授業料無償化の適用を求める意見書(案)」を会派で準備し、議会代表者会を通じ、各会派で検討してもらっているところだ。しかし、最終日26日の決議では間に合わない様子となり、最近の国立や杉並の動きにあるような「要望書」に切り替えるかどうかの検討を会派でしたが、時間切れとなってしまい、まさに宙に浮いた意見書案か。

民主党には失望する。また、恣意的な排除の方向性が国を覆う。10校ある朝鮮学校の生徒たちは、北朝鮮に行ったこともない在日の子弟であり、また韓国籍の生徒も多い。学習指導要領を踏まえた教育課程を実施しており、国内での就職、大学進学も順調にある。各種学校として認可され、当然、他の外国人学校の生徒と同様、私立高校と同額の支給であると思っていたし、民主党のマニュフェストの目玉である「高校無償化」の対象が排他的、差別的な根拠をもつものだなんて思ってもみなかった。粗末である。全く、その志の低さ、浅薄な思想に失望する。
対象はもとより「学校」ではない。対象は国内で学ぶ高校生当事者だ。拉致問題とは別の次元にあり、あえて混同させ、正式な外交ルートがないことをとってつけ、今、日本でともに生き、学ぶ子どもたちの現実と未来を見ようとしない。どうして子どもに向き合わないのか。
国内の意見、国際社会の声、国連の人種差別撤廃委員会や内外の人権活動などへの波紋は大きく、批判は集中することだろう。

民主党は、何を求めているのか。このところの混迷とあやまちは目を覆うばかり。
期待しただけに失望の大きさがつらい。(大塚恵美子)