ひとつの改革 公立図書館のあり方

2010年4月16日 12時10分 | カテゴリー: 本の楽しみ・図書館・学校図書館

議会が終わって その3

4月から中央図書館が火曜日から金曜日までの連日、夜8時までの夜間開館となった。そして、月曜日の祝日は開館されることに。ちょっとすごい、と思う。今日は何曜日かな?夜まで開いている日だったかな?なんて考えなくていいし、月曜祝日の開館も大変便利なはず。こんな市民ニーズを受け止めたサービス向上に踏み込んだ東村山の図書館はなかなかすごい。

2010年度の予算審議で、私が最も評価したのが、一定の再構築を進めた図書館かもしれない。今回、「変えよう!議会・東村山」は一般会計予算を議論に議論を重ねたうえで認定したのだが、最終日の「討論」には、図書館を評価する思いも充分こめた。
第3次行財政改革大綱で、図書館運営には「職員体制の見直し、指定管理者導入の検討」といった主旨の「判定」がくだされた。いまや、自治省、総務省、文科省が指定管理者についてはトーンダウンし、風向きがはっきり変化し、時代遅れ的な指定管理者制度であるのに。
現在、やれることは何か、はっきりと第3次行革に向かい合ったのが図書館ではないか。職員体制の見直しを大幅に図ったのだ。職員間での丁寧な議論の積み重ね、専門性の強化、職員能力の育成などを根底に、正規職員5人に代わる人材を司書資格を有する嘱託職員の増加という道で選択し英断した。このことによって、定数と人件費を大きく削減することになった。(嘱託職員が同一価値労働同一賃金に見合う均等待遇かどうかの課題は残すものだが…)
常々、図書館協会の常世田理事がおっしゃっていた指定管理者導入と嘱託職員を増やした直営の運営を比較すると、コスト面でも直営に意味がある、といった点に符号する。
図書館の生命線は人と本の充実だ、だから、運営コストが大手をふるって第一義になるのは、おかしいのだ。けれど、「聖域」とはならないとの行政の判断で指定管理制度の遡上に乗っている。なんてナンセンスなんだ、だって「ものさし」が違うもんね。
だから、それ以前に職員体制の見直しがサービスの質の向上につなげられるのは大きな改革だ。いまや図書館の役割は図書館内部の日常的業務に止まらず、図書館政策の実現に職員力で取組んできた。学校図書館整備への陣頭指揮、ボランティア組織との協働事業、研修、庁内連携による子育て支援、障害者サービスなどなど。もっとアピールしたらいいのに、と思うほど、図書館が外に出て活動し、まちづくりの手段として、市民とのつながりを深める教育機関としての価値を高めてきた。図書館にいらっしゃるヘビーユーザーだけに向けてではなく、図書館のもつ意味、役割をまちに拡げている。そういった職員への評価が高い、と予算委員会の答弁の中で市長も述べられていた。
今回、職員体制の見直しという思い切った改革とともに、資料費を若干だが上げたことも大きく評価したい。減らしたコストを市民サービスに還元した訳だ。いずれの自治体も財政が逼迫する中で、図書館の資料を少しでも上げることが出来たのは、当市を含め4市だそう。

コアとなる職員の層が厚く、職員を育て、理念を共有してきた歴代の図書館長に感謝、木村元館長さんが子育て分野に異動され図書館にいないことは、ちょっぴり残念だけれど「子ども読書活動推進計画」を実現するつなぎ役としても力を発揮してくださいね。
今年は「国民読書年」、イベントに期待するものではなく、これからの読書の力、出版の意味、そして図書館の未来をどう描くかの大きな契機にしてほしいと思う。
田中新館長をはじめ、新職員集団に期待します。市民に直接向かい合える役割は大きいです、変に役所っぽくならないで、元気だして行こう!図書館は私の希望の星だからね。(大塚恵美子)