「不燃物処理の現場」視察

2010年5月8日 01時59分 | カテゴリー: 環境

7日、議員有志14人で、不燃物の処理現場を視察した。リサイクルセンター構想、一般廃棄物処理基本計画の改定など、今後の課題の焦点となる処理の現状について共有化ができたことは収穫だ。今後の検討、議論の展開に期待がもてるのでは。
東村山市の「燃やせないごみ=不燃物」処理は、秋水園の不燃物破砕処理機の老朽化により市内での中間処理を断念。H18年から茨城県ひたちなか市にある「(株)カツタ」に搬送し焼却処理を行ない、焼却灰を茨城県鹿島市にある「中央電気工業株式会社」で灰溶融の資源化を行なっている。

今回の視察先は上記の2ヵ所、朝7時半の出発で、順番を入れ変えて一路鹿島に向かい、最終処理・資源化をしている中央電気工業からたずねた。
数基の風力発電機が回る住友金属の広大な敷地に隣接した中央工業は日本初の廃棄物専用溶融炉をもつ。焼却灰として搬入された廃棄物(一般80%・産廃20%)を1500〜1800℃の灰溶融炉で電気分解し、メタル(鉄、金、銀、銅など5%)、スラグ(65〜70%)、飛灰(亜鉛、鉛、カドミウムなど2%)にリサイクルしている。60自治体の焼却灰を資源化し、一日にスラグは3回、メタルは1回取り出している。スラグは、路盤材、舗装材、護岸材として活用されている。住友系企業との提携により資源の有効利用が図られているようだ。焼却灰の処理費は40000円/t。東村山市、鹿島市、中央工業で事前協議を実施している。

午後は、東村山から排出する年間1200tの不燃物を焼却処理しているカツタへ向った。可燃、不燃、廃プラ、フロン、し尿汚泥などあらゆる廃棄物に対応、850℃で完全焼却し、電気集塵機や消石灰、活性炭でダイオキシンの無害化をはかっている。
東村山からは週2、3回搬送され、丁度午前中に処理が終わったところだった。サーマルリサイクルとはいうものの、発電などの熱回収やエネルギー循環は不十分、またここから出る焼却灰の70〜80%は埋め立てられている、など課題も残る。
その他、マテリアルリサイクルとして、家電、OA機器、粗大ごみを破砕、選別し、RPF化(固形燃料)し、苫小牧の事業所に送る工程のプラントがある。東村山の不燃物のRPF化はされていないとのこと。カツタでの年間処理コストだけで5000万円を超えている。

ごみ処理のフロー図からは見えなかったことばかりで、百聞は一見に如かず。一般の焼却炉とは異なり精度と技術力の高い処理がされていることがわかる。しかし、東村山の不燃物の全てが今回の視察先で処理、資源化されている訳ではなく、山梨県の事業所での処理が並行して行なわれており、合理的な説明が必要だ。遠路はるばる茨城県まで搬送処理する費用対効果や、負荷やマイレージをかけずにどの範囲まで市内で中間処理が可能かなど、詳細なケースごとのシミュレーションや試算が必要だ。

ともあれ、有意義な研修となりました。幹事兼コーディネーターの佐藤真和議員ありがとう。(大塚恵美子)