なんと豪華な世代間連帯

2010年5月17日 01時54分 | カテゴリー: 政治を変える

シンポジウム「世代間連帯」が社会を変える

14日夜、東大で、当代きっての豪華メンバーによるシンポジウムがあった。2時間ではもったいなかった、もうちょっと聞きたかった。だって、上野千鶴子、辻元清美、湯浅誠、姜尚中の皆さんですよ。岩波新書「世代間連帯」の出版記念シンポなのだが、実は、少々恥ずかしいことに、この本を読んでいなかった私としては、上野さんからのご案内メールがなければ気づかなかっただろう。よかった連帯できて!
上野千鶴子さんのコーディネートで、新政権の国土交通副大臣の辻元さん、内閣参与返り咲きの湯浅さんとくれば、最初の切り口は新政権から始る。
かつてなかったNPO、NGOが入った政権、運動圏(市民運動)と制度圏の風通しがよくなり、当事者の参加、B型肝炎やJR労組の和解、核密約の表面化など静かな革命が起きていること。「移動の権利」やセーフティネットとしての「居住の権利」などメディアが書かない当事者主権が進行しつつあること。ところが、旧体制と新体制の端境期にある振幅を容赦しない新政権へのバッシング、メディアスクランブルが凄まじい。
そんな中、姜さんは鳩山さんに言ったそうだ。政権を任期まで維持することがミッションであり、歴史と勝負をすることも必要と。そうよねえ、期待があまりに大きかったので、ついメディアに追従して不満感ばかり募らせることで社会がドラスチックに変わるわけないよね。ものが見えなさ過ぎか。
さまざまな社会の課題に対する社会連帯、世代間連帯の可能性については、例えば「子ども手当て」についても子どもが育つ権利に保障を、という視点で、マニフェストの実現に参加のシステムをどうつくるかが重要であり、国民負担率ばかりに目がいくが「連帯率」とするべきではないか、には大いに同感。
湯浅さんいわく、国、企業、社員という傘が90年代以降とじてきて、いろんな人が濡れるようになってきた。成長戦略に抵抗し、低成長でどう生きるか、社会は、労働、子育て、住居という傘を均等にどうさしていくのか。
日本の市民連帯の弱さ、生を支える力が弱まっているとの話もあったが、NPO、市民運動が隙間を埋め、下支えするインフォーマルなセクターを再構築できるのか。
孤立、対立から緩やかな世代を超えた連帯が、力を発揮する、分断されずにつながろう。そんな世の中にしたい。そんな世の中を生きたい。
贅沢なシンポの中に身をおき、これは昨年夏に発足したP-WANの考え方と同じだ、と気づく。(大塚恵美子)