自治基本条例市民参画推進審議会が動き出す

2010年6月25日 06時17分 | カテゴリー: 政治を変える

23日、夕やけのすばらしく美しい夕刻、第1回の「自治基本条例市民参画推進審議会」がスタートした。自治基本条例をつくるかどうかの是非から審議する手続きが必要であるとし、第1歩から考え、意見を積み上げるため「『(仮称)自治基本条例』をみんなで考えるための手続に関する条例」に基づく全国でも初めての試みとなる審議会だ。

座長は、牛山久仁彦さん(明治大学政経学部教授)、牛山さんは神奈川県大和市の自治基本条例づくりに学識経験者メンバーとして参加され、「ドキュメント・市民がつくったまちの憲法〜大和市自治基本条例ができるまで〜(大和市企画部編著)」の監修もされている。2005年5月に発行されたこの本は、私の中の自治基本条例に対するひとつのバイブル的存在、市民自治のプロセスに溢れる一冊だ。H14年4月の「大和市自治基本条例をつくる会」の準備に始まり、H17年4月に、16歳からの住民投票権、厚木基地の課題を含めた自治基本条例が施行されるまでの制定過程をまとめたわかりやすく魅力的な内容で、180回!の議論(市民意見交換会を含む)に及んだ熱い参画と協働の思いが伝わってくる。

さて、当市では、市長から諮問を受け、審議に先立ち、楽しみにしていた牛山先生の講義「自治基本条例とは」があった。この10年、自治を推進する取組み、住民自治を強化する取組みが進められてきた。法の枠を超え、地域の実情に見合った形で政策を実行していくこと、必要な条例を制定する動きが進んできたが、決める時にどういうルールでやるのか、当事者の市民の参加、協働が重要である。東村山の自治はどのような理念をもつか、市民共通の認識をもたなければならない。アメリカの定義では自治(体)は市民がつくるもの。合意形成、参加には手間、ひま、お金がかかるが、国、行政が決めたルールではなく、そのためには自治のしくみ、あり方から学ぶ必要があり、住民が参加のしくみ、協働について議論することが大事、と話された。
今まで、自治基本条例を策定する取組みや研究をされてきた牛山先生にとっては、つくる・つくらないの議論の前に方向性を指し示す物言いはできず、やりにくかったことでしょう。でも、「地域主権」を実質あるものにするために、自治を市民がとらえ直す、主体としてまちを改革する必要性を認識する一歩となるお話だった。

座長を除く9人のさまざまな立場の市民委員(公募は2人)のうち、1人が欠席だったが、全ての方のまちに対する思いや意見を聞くことができ、今後の議論が楽しみになった。自治とは何か、自治基本条例の必要性を廻り、海のものとも山のものとも(失礼!)つかない多様な意見を交わし、取組みを進めることの意義は大きいと思う。「こうあるべき、つくりたい」という同じ意志の人々だけが集り、議論することでは一部の人の満足の域を出にくく、市民全体への浸透は期待できない。3年という長いスパンを市民とともに作業する機会を設けて、このまちの市民であることを肯定できる改革が進むことを期待!!(大塚恵美子)