議員定数1削減、役職加算廃止 特別委員会で可決 その1

2010年8月20日 12時47分 | カテゴリー: 政治を変える

第2回「議員定数・報酬に関する調査特別委員会」が19日に開催された。東村山市議会において画期的な議員同士の議論が実現した特別委員会については、従来の数を頼みの強行突破ではなく特別委員会を設置できたこと、未成熟とはいえ真摯なディベートが展開できたことを評価したい。惜しむらくは市民の参加を引き出せなかったことだが。
本音で向かい合い、また党利党略や思惑がかった議論が交錯する中で、定数の減員を1とする修正動議が出され、提案者と同じ会派の委員の意見がわかれるなど、議会にありがちな慣例を踏襲せず、当初の予想をくつがえす波乱万丈な展開となり、修正案の「議員定数26から25に1名削減」、「議員のボーナスの役職加算廃止」が委員会の結論となった。結論はもとより、結論を導く議論のプロセスが今回の獲得といえるのでは。傍聴者からは「こういった議論がいつもできるのなら、議員の定数や報酬の多寡は問題にならない」といった感想が聞かれた。

7月13日の第1回の議論では、「根拠のない政治的判断」としての定数2削減の原案については、委員会の機能の低下を引き起こし、議会の弱体化、市民が参加する入口を狭め、多様な意見・少数の意見が排除されがちではないか、との判断に至り、原案に反対の意向をもっていた。
この間、さまざまな市民と意見交換をした際、政治不在、議会への不信感が想像以上に厳しいことを痛感した。議会の役割をもっと知ってもらわなければ自殺行為に近いな、とも思った。多様な市民の声を受け止めるには、ひとりよがりの哲学では通用しないことも知る。やはり必要なことは、定数や報酬の多寡を廻った削減論に終始するのではなく、議会総体の改革だと改めて思う。

第2回は、定数削減の修正案から審議に入り、石橋委員(公明)と大塚の質疑となる。私からは3問「今まで無原則な削減をしてきたが、適正な議員定数や根拠とは何か」「定数削減と民意の反映との整合性」「議会が見えないことが課題であり議会のあり方が議論されなければならないが、考えは」といった質疑をした。修正案提案者の北久保委員(自民)、熊木委員(自民)からは、「厚生委員会など常任委員会で充分な審議ができる数が必要」「適正についてはわからないが、人口が増えているのに削減し過ぎることはよいと思えない」「議会が知られていないことが問題であり、これでいいのかと思う。何かの形で別の機会に取組むことが必要」そして再質問の形で「議会基本条例の策定など議会改革が必要」との思いを引き出すことができた。
この議論を経て、定数については修正案の削減1で、やむなしとの判断をした。この1ヵ月かなり悩み、逡巡し、会派で議論し共有できた結論でもある。

修正案 定数削減1についての賛成討論
投票率の低迷や議会に対する市民の不信がたかまっていることを真摯に受け止めなければなりません。また逼迫する財政の再建に力を尽くすことは政治の役割でもあります。しかしながら行革の一環として安直に定数削減を行なうことでは議会総体の課題を見誤ります。今回、無原則な削減を数を頼んで強行するのではなく、議員定数・報酬に関する調査特別委員会を設置し、議員間の議論が実現できたことを評価するものです。議会自らが機能を高め、活性化に向けての改革が求められています。
無節操な削減に疑問を呈した意見も多数出され、また議会の機能を低下させない常任委員会の構成を確保することが共通認識されたことは成果といえます。2回の議論の上、25とした定数を一定の意味のある数であると判断し、ひとつの基準が確認できたことと受け止め、この責任を議会は将来に亘り果たさなければなりません。
本丸である議会改革に向かい合うことを確認できた議論を尊重し、修正案に賛成するものです。
(大塚恵美子)