「市民討議会」にみた市民力

2010年12月13日 09時05分 | カテゴリー: まちづくり

12日、東村山初の「市民討議会・プラーヌンクスツェレ」が開催された。現在、自治基本条例をつくるかつからないかを審議中の「自治基本条例市民参画推進審議会」の今後の審議材料となる市民のまちづくりや自治のあり方についての声をお聞きする機会の設定だ。
16歳から90代の市民3000人を無作為抽出し、ご案内をしたところ245人から参加申し込みがあり、この数字自体、予測を上回るものだった。会場の都合もあり、100人の設定を20人増員し、年代構成を加味した抽選を行い120人にご参加戴いた。

朝9時45分の受付から5時過ぎの閉会まで、一日傍聴した。大勢の市民の熱気と活力にあふれた会場はわくわくするものだった。
討議テーマは3つ。これも当日まで審議会のメンバーだけが知る内容となっていた。①「地域社会の変化とわたしたちの生活」牛山会長、②「東村山市の情報共有の動向」市長、③みんなで創るこれからのまち」原田委員、が情報提供を行い、そのテーマに沿って各1時間を3コマの長時間、途切れることのない意見が交わされていた。
市民センターの2階をフルに活用し、老若男女1テーブル5、6人のグループワークで進行。これも当日、年代構成を配慮したくじによって初対面の市民が出会い、自己紹介のあと、進行役、書記、発表役をその場で決め、即、和やかに意見交換、KJ法を用いた討議が開始した。これは驚き、実にスムースなのだ。私たち傍聴者もグループ討議の内容を身近にし、公園、ごみ分別、緑、図書館、祭り、保育園、観光資源、財政、市議会などに対する日常生活でのこうだったらいい、という部分をたくさん伺わせて戴く機会ともなった。
施策としてはあるのに、全く情報としても届いていなかったことも多く散見し、行政、議会の力の及ばなさを痛感することもたくさんあった。

そうか、なるほど、と感心してさまざまなグループの討議を見守っていたが、3つの討議のまとめを各グループがABCDの4つのシマに分かれての発表を行なった際にも、時間厳守、どの方も明快に討議の内容、結果を発表されていた。どなたもまちに対する思いやご意見がある、ある。すてきなグループワーク、発表力、そしてそれはすなわち市民力を見せつけられた。

10代の方々が12人参加されるなど各グループ、初対面、異年齢にも関らず、討議が成立し、互いの意見を尊重し、納得し、まとめ、発表する。感動してしまう。参加者からも「長時間だったけれど楽しかった」とのご意見をもらう。
詳細なまとめは今後の楽しみにするとして、多くのグループから出た建設的な意見、ことに「市は本音、実態を市民に伝え、協力をあおいで」、「市民討議会は一方的でなく市民が意見を述べるいい機会、これからも定期的に開催を」などの意見は実に嬉しい。そして「討議の結果をどう活用するか、どう報告を返してくれるか」にみるようなこれからのまちづくりへの大きなプロセスとして反映を期待する声はおっしゃる通りだ。
市民との協働、パートナーシップは財政難の安上がり人使いであってはならない。ともにまちをつくり変えていく市民がそこにいることを今回の「市民討議会」が実証してくれた。それにどう応えていくか、審議会、行政とともに議会も問われている。たゆまず応えるに値する力をつけていく得難いチャンスととらえたい。

最近実施された新宿区の例などではコンサルを使い、コストをかけ大掛かりに行なわれたが、今回は初の試みに関らず、また時間もコストもない中で東村山自前で丁寧な準備をされたことに感謝!やればできますね、よかった!(大塚恵美子)