「東村山市の公共交通を考える会」が終了

2011年1月20日 12時09分 | カテゴリー: まちづくり

市民の要望の大きいもののひとつが、誰もが使いやすい「足の便」だ。市内には、H15年からコミュニティバス(通称グリーンバス)が走り、現在、3路線5台(●東村山駅東口〜多摩北部医療センター〜新秋津駅、●久米川町循環。●諏訪町循環)のコミバスが稼動している。
しかし、いずれも東村山駅発着であり、運行本数が少なく、終バスが早く、すべての地域を網羅している訳ではないことから、「市民の利便性向上を図るための抜本的な見直し」が必要とされ、市内全体における公共交通のあり方を考えるために専門家、運送事業者をまじえた市民参加での検討の場が設置され、昨年8月から今年1月13日まで5回の会が開かれ、最終日の13日には最終報告(案)が示された。おつかれさまでした。

できるだけ傍聴をしてきたが、交通不便地域の確認、地域ごとの高齢化率、3路線の利用状況調査・検証、運賃など、市外の例も参考とし、現状分析に基づく、今後の展望が話し合われてきた。ただ、なかなかひとつひとつの各論について議論しつくされたか、というとそこまで至らなかったのではと思う。会の設置目的、使命が具体策の検討まで求められていなかった、ということなのか。
つまりは、報告(案)は、現状確認どまりの記載となり、最後に鈴木文彦会長(交通ジャーナリスト)が示された、今後の方向性=道路運送法に位置づけられる「地域公共交通会議」の設置を求める提案などは別紙で出され、「公共交通に対する基本的な考え方(案)」として「市内の公共交通ネットワークが充実し、誰もが外出しやすく、不便を感じさせない交通網により、賑わい・活気のある街づくりを目指す」との基本方針が示され、①民間路線バス事業者による路線拡大を求める、②地域のニーズを調査し、地域にあった交通手段の確保を進めて行く、とまとめられている。2つに分かれて示された報告と提案がどのように一体化されていくのか今のことろ不明だ。
①民間バス事業者による路線拡大と②地域性が異なるので地域ごとの検討を、ということになるのだが、それはそうなのだけれども・・・民間事業者による路線バスが拡大の方向にないから、出てきたのがコミバスの考え方な訳だけど、また振り出しに戻るのね。
市内には鉄道駅が9つ、既存民間バス10路線が走っていて、鉄道駅から半径600m、バス停から半径300mを超えた地域が交通不便地域とされるのだが、私の住む美住町1・2丁目、野口町2丁目、廻田町1丁目、富士見町3・4・5丁目が不便地域として筆頭にあがり、今後の具体的な利便性の追求が期待されたが、だからこうあるべき、といったくっきりした具体案まで及ばなかった。
材料は揃ったので、今後は自発的に各地域から検討会を立ち上げ、(つまり美住町のようなところを筆頭に)、住民同士が合意形成をはかり、具体策をとりまとめ、設置が求められる「地域公共交通会議」へ諮問する、という流れが示され(会長私案?)、まちの個性を踏まえ、自分たちで、どうあるのが一番よいのか知恵を出し合ってほしい、と「公共交通を考える会」は次にバトンを渡す形で終わってしまったのだ。
あなた任せではダメであり、同時発生的に各地域で発想せよ、ということだが、なかなかきっかけづくりも難しく、その辺りは、市の音頭とりも必要か。
これがない、あれがないと要求するだけでなく、立ち上がれ住民よ、とイワレテモ、集って話し合う公共施設も美住町にはなく、前途多難な感もある。

07年に議員となり、コミュニティバスについては、町田市の「たまちゃんバス」の検討事例を参考に、市民参加でのルート、ダイヤ、停留所の検討こそが不可欠との提案をさせてもらい、その後も、美住町、富士見町市民から出されたコミュニティバスについての請願に紹介議員として名を連ね、市民が開いた集会で「小回りのきく小平市のミニバスの運行」などの事例についても視野に入れて、とのお話しをさせてもらった経過がある。
2月8日には、私が所属する環境建設委員会で既存のコミュニティバスではなく各地で取組みが進む「ミニバス」の走行についての請願を初めて審査することになる。
今回の「考える会」での議論を下敷きに、請願代表者の意向を受け止め、更なる検討に道を拡げていければいいのだが。(大塚恵美子)