地球市民クラブのグローバルパーティ

2011年1月30日 11時11分 | カテゴリー: まちづくり

29日、今年で創立14周年を迎える「地球市民クラブ」の新年パーティにお誘い戴き、第1部、第2部とも参加させてもらう。いくつかのイベントが重なったせいか、当初、参加していた数人の議員は、ほかに回ってしまい、市長の挨拶のあとは私ひとりとなってしまったが、いつもと趣向をかえた賑やかな音響入りのパーティは大変盛況だった。
市内に暮らす外国籍市民は約2300人、50カ国以上の国から海を越えて、当市に住まう市民だ。いまや、「地球市民クラブ」の会員は約500人、そのうち外国籍の会員は160人もいらっしゃるそうだ。今年のパーティは「国境をこえ、国籍をこえ楽しもう」との主旨で、副タイトルは「音楽は世界をつなぐ」。
フィリピン、オーストラリア、モンゴル、マレーシア、中国、ミャンマーの会員がかわるがわる舞台に立ち、お国の歌あり、コスチュームの披露、映像を使ったお国の紹介、韓国語の寸劇など多岐にわたる楽しいステージとなる。外国籍会員の皆さんの前向きで元気なキャラクターが観客を惹きこみ、笑いと拍手が絶えない。
スペシャル・ゲストは、美しいチマチョゴリ姿のプロの歌手、チョン・ミョンファさん(金剛山歌劇団)のオペラのガラを交えた、韓国や日本の歌に、歌唱力に、圧倒された。

多文化共生というが、やはり、人をつなぐのは、言葉、歌といった国境を超えいく文化の力が共感をもたらすのだ。
今、チュニジアから端を発し、エジプトで独裁制を極めた政府に対する民主化、反権力デモが日に日に拡大している。宗教観の違いも加わり、収束の兆しがみえない。内政のみならず、パレスチナ、イスラエル、アフガニスタンでも戦禍は終わらず、アメリカ、EUなどの大国の力、影響力が支配する。
武力や核武装では平和は築けない、禍根だけを残す。日常の中で、人と人はつながれないのか。ひとつの答えは、受容と共生、それをつなぎ、垣根を自由に超えるのは、歌、音楽に象徴される「音楽は世界をつなぐ」ような民の力だ。
「地球市民クラブ」のあゆみもまた着実に地域の多文化共生の裾野を広げてきたことを実感する。昨年の日本語教室への参加は1805人、韓国語教室には100人もの参加があったという。韓国語教室の会員さんの中には、大韓民国大使館主催のコンテストに寸劇部門で最優秀賞を受賞された方もいる。

共生のまちづくりに関心を寄せる市民がこんなに根付いている。ただ、その力を活かしきっていないのではないか、との思いがする。このところ、私自身、ご相談を戴く中から、教育現場における外国籍児童・生徒へのアプローチが弱いのでは、といった課題に取組み始めた。第2部の軽食パーティの場でも、多くの会員さんと、この課題について意見交換をさせてもらい、大変、有効な人との出会いがあった。
私の多文化共生への思いは、ポルポト政権が崩壊したカンボジアへの国連カンボジア暫定統治機構ANTAC派遣直後のカンボジア、プノンペン周辺の村落を訪ね、調査活動をしたことから、大きく膨らんできた。
「think Globally,act Locally」を実践できる年にしたい。(大塚恵美子)