「再生可能エネルギー法案」の行方は

2011年6月16日 09時32分 | カテゴリー: 政治を変える

15日、衆議院会館内の院内集会「エネシフ・ナウ!」の勉強会に参加。多くの参加者、すぐ近くの席には、宮台真司さん、松田美由紀さん、加藤登紀子さんらの姿もあり賑やか。
エネシフジャパン(エネルギーシフト勉強会)は国会の超党派議員の有志の会。入替わり立ち代わり議員の姿が目立つ。

まずは、孫正義さん(ソフトバンク社長)の「再生可能エネルギー法案 成立に向けて」としたパワフルな講演が始る。被災地に100億円寄付したことのみならず、「本業だけに専念していいのか、エネルギーシフトの最初の道筋をつくるところをやらないといけない、と腹を決め」と子ども孫たちの世代への「未来への責任」を語る。
東電では原発に比べ自然エネルギーへの設備投資はわずか5%。今後、火力発電のコストアップは避けられず、原発の新規増設は無理。新たな雇用も創出し、安全で再生可能な「新しいテクノロジー」である自然エネルギーへの転換は必要不可欠だ。
それを阻むのが今までの法律、送電網への接続ができないように仕組まれている。今こそ、すっきりと変えていく方法をとらなければ。孫さんいわく「売電権」の確立、つまり自然エネルギーの全量買取制度の創設だ。さすが動きの迅速な民間人、既に自然エネルギー協議会をたちあげるべく自治体に働きかけ、いまや33の府県が賛同を表明している。あ、もちろん東京は入っていない・・・
ソーラーベルト地帯をごみ処理場埋立地や未使用工業団地、耕作放棄地などに広げようという100の議論より1の実践。そしてそれを可能にするには「再生可能エネルギー法案の成立が必要」とエネルギッシュな解説。実に明快で、人を惹きつける話し方をされる。たくさんの拍手。

その後第2部では、「気候ネットワーク」の桃井さん、宮台さん、松田さん、加藤さんらのアピールもあり、ひと呼吸おいて菅総理が登場となる。カメラのフラッシュが光りまくる。
菅さんは、満面の笑み。孫さんとはエネルギーシフトの共有仲間だし、今日は敵もいない。口調も大変元気で、孫さん以上のハイテンションであった。いつもこうだといいのにね。
「自然エネルギーと省エネルギーは民主主義にマッチ、参加をつくる」「この法案は未来のエネルギーの選択肢を育てる一歩」30年前に構想した思いを今、形にしたいとの熱弁。
この会の終盤は、孫さんたちから「要請書」を手渡された菅さんの姿で締めくくられ、大団円。

この法案は、奇しくも3月11日に閣議決定されたものの、大震災、原発震災となり、今に至ってペンディング。国会も3カ月会期延長できそう? 207人の国会議員が賛同するといわれるが、阻む要因も多いらしい。まず、電力会社との関係や経団連など。今に至ってそうとは本当に情けないなあ。
朝日新聞の最近の調査では、「原発 段階的廃止」が74%という世論だ。知事に原発のあり方や自然エネルギーについて調査した結果も自然エネルギー推進は圧倒的多数だ。あ、もちろん東京は無回答ですが・・・
未来をつくる意味のある選択肢、ぜひ実現させたい。そこからはじまる。(大塚恵美子)