東松島・仮設住宅で「寺子屋+ミニ図書館」を開く

2011年8月9日 11時35分 | カテゴリー: 政治を変える


「移動サポートサービス」を展開している友人・秋山糸織さんのオファを受けて、7日、宮城県東松島市の「ひびき工業団地仮設住宅」に支援に入った。
今回は、東日本大震災復興NPO支援・全国プロジェクト主催で、牧野史子さんたちが展開してきた「パラソル喫茶」という、「人と人をつなぐツール」の夏休みスペシャルバージョンということで、7日5時からは、仮設住宅の間で大ビアガーデンがお目見え。子どもバージョンとして、7日(日)、8日(月)の午後に「寺子屋+ミニ図書館」を展開することになったそう。

私の担当は「一日図書館長」といったところで、わぁ嬉しい!お誘いを受けて、8日午前中から予定がつまっているので、「7日だけでよければ行く!」と2泊車中泊OKのノリのいい即決をしてしまう。
本の調達と寺子屋でやる工作などのプランニングも頼まれ、その足で東村山市立図書館に出向き、100冊ほどの本・絵本の貸出を受けられることに。図書館長は被災地支援として即断して下さり、その場で本の選定、受け渡しの日時など司書の応援をもらって次々と決まっていく。とにかく夏の繁忙期に関らず、快く「即決」。ああ、なんて即戦力なんだろう、私たちの東村山市立図書館は!感謝! 館長いわく東松島市の図書館とは被災前に「子ども読書活動推進計画」策定中の図書館員と市民策定委員会の訪問、相談を受けていたとのことで、復旧の作業を見守っていらしたらしく、今回の「東松島」と「東村山」との再度の関連に思いがひとしおのようで…いろいろなところでまたつながりが増えていく。

あうんの呼吸の友人の書家・篤美さんの助っ人を得て、6日の夜中に杉並を秋山氏のワゴン車で出発。7日早朝に仙台・泉中央に到着の予定だったが、東北高速道の宇都宮先で事故が勃発らしく、3時間半立ち往生、小川が流れる田園風景を前にしらじらと夜が明けていく。それでも無事到着、時間調整のために仙台駅周辺で「七夕」の飾りも見物。街中は被災地のイメージは払拭されている。
移動サポート、高校の先生、慶応の学生など「ミニ図書館」メンバーと合流して、訪問先の「ひびき工業団地仮設住宅」に到着。高台で、街中から1時間以上かかる地区だ。仮設住宅は16棟建ち並び、1棟に4軒が入居され、200人規模とのことだ。その周辺の仮設にも事前チラシを持ち、日常生活のニーズを聞き取るなどの訪問をされ、300人ちかい居住者が対象の夏休みバージョン、7日はボランティアが各地から60名近く参集した。
ミニ図書館を設置する集会所は結構広く、寄贈された書棚やちゃぶ台、子ども椅子、畳の桟敷まであり、本を並べ、種を使って飛ばす工作、マーブリング・カラー墨流し、竹の筆で描く墨遊びの準備などをしていると、早々に数人の男子と子ども連れの若いママ、おじいちゃん、おばあちゃんが顔を出してくれる。次々に10人くらいの小学生がやってくる。
「だるまさんが」や「かいじゅうたちのいるところ」などのよみきかせをしたり、友人の永原建夫さん仕込みの「種」を使った工作やマーブリング、ストローの笛、墨遊びも大好評! 
発砲ポリエチレンシートにカボチャの種をつけた「飛行物体」はふんわりとよく飛び、子どもたちはとてもうまく気流に乗せる。見てみて!とおおはしゃぎ。
水の上にカラー絵具を流し、さざなみを起こして葉書や和紙に写し取るマーブリングも大繁盛、篤美さん指導の竹筆でのアートにはおじいちゃんたちの参加もあり、皆のびのびと字や絵を描く。なかには「復興」と達筆で書く少年もいて驚く。
壁に作品が次々に貼り出され、これからが遊びの本番か、と思うと大きな大きなスイカの差し入れがあり、5時前に「寺子屋・ミニ図書館」は終了となる。ああ、楽しかった!片付けながら翌日の指示を出し、「パラソル喫茶・ビアガーデン」の助っ人に向う。

「パラソル喫茶」と染め抜いた暖簾とパラソル、テントの下に大勢の人が集っている。ビール、焼きそばや焼きとり、フランクフルト、コーヒーのスタンドも行列だ。無料のかわいい子ども服の提供(新品)もあり、楽しそうに選ぶお母さん、おばあちゃん、ヨーヨー釣も大賑わい。あちこちのパラソルの下で笑い声、お喋りに花が咲く。「200人以上が集るなんて初めて」とは「村長さん・組長さん」たちの感激の声。
被災の地を離れての新たな暮らし、新たなコミュニティの創造に一役かう「パラソル喫茶」。人と人がつながることが大事。ひびき仮設での種を各地に広げる「パラソル喫茶」と並行して、友人の秋山糸織さんたちが展開したいのは仮設の人たちの「移動の足」の確保。これからの展開に期待。また呼んでね、ミニ図書館、これからもスタンバイ、オーライです!(大塚恵美子)