2000人の議員が議会改革の正念場ととらえているのか

2011年10月15日 04時07分 | カテゴリー: 政治を変える

全国市議会議長会研究フォーラムin 青森

12日、13日は、青森市で開催された議会改革をテーマとしたフォーラムに参加。会場を埋める全国の市議会議員たち2000人余。ダークスーツの男性議員が圧倒的。議会改革に取組む市議会は6割を超すという。先駆的に議会基本条例を策定したところも、改革を先行して進めながら条例づくりを模索しているところも、既に条例策定後の第2ステージに入り議会機能の検証や見直しを進めているところも、そして、そんなことうちにはできっこない、と冷ややかにみているところも入り交ざっての2000人か。
いやおうなしに、分権一括法、地域主権改革、権限委譲の流れの中で、政策能力や議会の「見える化」、市民への説明責任が問われていることを軽んじていると議会監視、議会不要論は活発化してくる。危機感をもっての参加だったらこころづよいが。わが市議会はいかがか。

1日目午後からの基調講演は「二元代表制と地方議会改革」と題し増田寛也さん(元総務大臣)の基調講演。目新しいことはなく、首長VS議会、ポピュリズム迎合暴走首長の話ももう新味はなし。名古屋の減税のゆくえ、どのサービスを斬るのか、は知りたいところだが。終盤の地方政治の活性化については、非常時こそ議会の真価、代表民主主義の真価を発揮せよ、と。住民自治については、自治基本条例づくりが進行する東村山、住民投票、直接請求が無作為抽出の「市民会議」で徹底的に議論されるべし。市民の直接参加は議会軽視ではない、そこに向かい合える力を、東村山市議会が貯えていないことが問題。

後半はパネルディスカッション「地方議会と直接民主主義」どうして、パネリストが大学の先生ふたりに、新聞社編集委員とご当地青森の市議会議長なのかな。コーディネーターが新藤宗幸さんというのも構成の熟慮不足か。東大の金井利之さんが議会不信の悪循環を講義、笑いをとっていたが全般あまりおもしろくなく、さほど有効といえなかったが、議会自体が既得権益集団化している現状では、不信の連鎖から抜け出る改革は市民の声に向き合うことから始る。「市民は議会に住民の代理人としての仕事を期待しない意識改革を」に市民はどう応えるか、市民と議論してみたい。

2日目は課題討議「議会基本条例について」。9時から開始、弘前市で宿泊のため、1時間かけ会場に向う。渋滞気味でひやひやしながら。
帯広、越前、伊賀、京丹後の各市議会議長が登壇、コーディネートは牛山久仁彦さん(明治大教授)、具体的な改革の進め方、議会基本条例策定後の機能の強化など、一般論ではなく各議長から直接に聞く話のため、興味深い。どの議長も何をふられようと外れはなく、やってきたこと、課題などが実に明らかになる。伊賀市議会の安本美栄子議長、京丹後市議会の池田恵一議長をはじめどちらの議長も言葉に説得力があり魅力的である。

反問権を付したことによる懸念、一問一答方式の意義、議会基本条例をつくることの意味、議会報告会の実態、条例の最高規範性、会派の意義、議員報酬・定数など、具体的な課題の抽出もうまく、聞き漏らしたくない、と思える話ばかり。
反問権によって何を聞き返されても「住民の思い、感覚をもって話せる」「活動をしっかりやっていればクリアできるし資質は向上する」と、緊張感ある行政と議会の関係が浮かび上がる
一問一答方式についても住民にわかりやすいだけでなく、論点争点が明確化される、など明快に応える議長たち、立派。
議会報告会も、数々のハプニング、修羅場を経て議員は勉強をするようになり、意志決定機関としての団体意志形成に責任がもてるようになる。市民に報告するためには、必然的に議員間の熟議、討議がされるようになる。

議会が「見える」ようになれば議会は確実に変わる。議案や予算の修正は当たり前になるというのだからすごい。
改革が進めば議会基本条例は必要ないのか。条例制定権は議会しか決められない権能、との着地に胸がすく。議会改革をやらない理由はもうどこにもない。一度動けば、着実に前へ進むしかない改革の歯車だ。先がみえたような有効なフォーラムとなった。
え?大変だからやめよう? 「青森」を共有して、そんなこという議員には退場願おうではないか。(大塚恵美子)