各地に拡がる「市民放射能測定所」

2012年1月16日 06時08分 | カテゴリー: 政治を変える

3.11以降、議会の一般質問でも継続して取り上げてきた放射能対策。市の給食食材の測定に関しては、11月半ばより月2回、堀場の簡易キットで、使用前の野菜、根菜類を細かく刻み、測定、公表が始った。でも、検出限界値が100Bqであり、いかにも雑駁。
消費者庁からの測定器貸与に応募している状況だが、都内でも独自に設置する自治体が増えてきた。

●都内自治体の給食食材測定器設置状況
 小金井市・・・22年前に、市民との協働で「放射能測定器運営連絡会」を設置、400万円の機器で測定 
 世田谷区・・・11月食品検査機器2台購入を公表、保健所設置。2月から検査開始予定 
杉並区・・・ゲルマニウム半導体検知器を12月導入(2900万円)、独自の測定室設置   
 江東区・・・日立アロカ機器(500万円)購入を公表、1月に保健所設置予定
 国分寺市・・・消費者行政活性化基金で、ガンマ線スペクトロメータ2台(630万円)購入
 国立市・・・消費者行政活性化基金で、ベラルーシ製シンチレーター(180万円)購入

●行政がやらないのなら市民がはじめる「市民放射能測定所」が次々に誕生
腰のあがらない自治体に業を煮やして、市民が「市民測定所」を設置する動きが福島から始まり、いまや全国で40箇所の「市民測定所」開設へと拡がっている。
・近隣では、国分寺で12月15日に「こどもみらい測定所」がカフェスロー横にオープン、2台のベラルーシ製ヨウ化ナトリウム・シンチレーターで、細かく刻んだ持ち込み1検体3000円、30〜40分で測定、データ解析してくれる。http://kodomomira.com/request

・準備を進めてきた八王子では、1月29日に「八王子市民放射能測定室」が八王子中央診療所2階にオープンする予定で、開所式のご案内を戴き、そのスピードに驚き、感激。

●カフェスローでの「子どもたちを守るため 私たちの指針を考える」会
14日に、国分寺のカフェスローで「アースダイアログ第5回 子どもと未来について語ろう」が開かれ、参加した。定員60名は満席。「子どもたちを守るため、私たちの指針を考える」として計ること、知ること、考えることの大事さを共有しあった。
第1部は、1600箇所の農場の放射能対策を支援し、認証農場JGAPづくりに取組むNPO・日本GAP協会の武田泰明さん、「ポラン広場」の佐藤昌記さん、「こどもみらい測定所」の石丸偉丈さんから話題が提供された。
土や作物の測定をし、安全を判定するJGAPの動き、国の暫定規制値に信頼がないため、独自基準値(一般食品セシウム25Bq、牛乳5Bq,水1Bq)を定めたポラン広場、国分寺市の測定室と情報交換し、ともに勉強していくという「こどもみらい測定所」など3.11以降の真実を知り、子どもに安全を伝えたいおとなの努力が拡がっていることを知る。
何より、どの測定器がいいのか、技術はどうするのか以前に、「私たち市民の基準値」の設定、何Bqにするのかなどの議論が必要と痛感した。
第2部では、4〜5人のグループでのテーマにそったダイアログ(対話)で、共感と解放の楽しみを得た。
東村山でも「市民測定所」つくりたいね、でも学校給食を測りたいし行政との協働が大事だね、と「ガイガー東村山」「子どもの未来を考える ゆるやかなネットワーク」で議論が始まっている。まずは、「私たちの基準づくり」から始めなきゃ。(大塚恵美子)

[写真は、カフェスローでの会、「こどもみらい測定所」のベラルーシ製測定器とデータ解析中の石丸測定所代表]