東村山版・簡易キットでの食材放射能測定見学記

2012年2月14日 10時36分 | カテゴリー: 政治を変える

11月から月に2回、保育園、小中学校の給食用野菜6品目の放射能測定が実施されてきた。HPに検査結果が公開され、1月からは、各学校の「学校給食だより」にも食材の産地が記載されるようになった。
検出限界値100Bq/㎏の簡易キットによるスクリーニングではあるが、児童が当日食べる給食食材の事前測定を実施しているところは少なく、学校給食展で、栄養士さんとの話の中から今回、測定の様子を見学させてもらえることに。

朝8時半から、栄養士4人、測定担当職員2人による作業が始っている。今回は「市民記者」4人(私も入れて)での取材となる。
堀場製作所の線量測定器にプラスチック容器を被せたような簡単なキット(環境放射線モニターPA1000用簡易測定キットPA-K)に、フードプロセッサーにかけた野菜、根菜を1リットルづつ詰め順番に測定していく。
見学した2月6日の測定品目は、にんじん(東京)、もやし(栃木県日光)、みかん(佐賀)、長ネギ(千葉)、大根(神奈川)、きゅうり(宮崎)で、青葉小、大岱小、第7保育園、七中の学校給食に使うものだ。
栄養士4人が3回の水洗いをした野菜を細かく刻み、フードプロセッサーにかけていく。1リットルの野菜は、大根で1本位、1〜1.5㎏位の量だ。刻まれた野菜はプラ容器に詰められ、測定器に載せ、1分間を5回づつ計測、中間値を採り、始めに測っておいた水(指示値)との差を堀場の開発した「ベクレル換算表」でシーベルト数値から置き換える。
10時までに測定結果を出し、当日の給食調理に間に合わせるため、大変に手際よく作業が進む。6日の結果を含め、11月の測定開始以来、すべてセシウム不検出(100Bq以下)となっている。
検出限界値が100Bqであり、鉛などで遮蔽された測定器ではなく、まさに簡易測定であり、評価はしづらいが、丁寧な作業で、データが蓄積され、一定の指針とはなり得るし、何より1回6品目でも、頻繁に給食に出る野菜類を調理前、喫食前に測定するという考え方に貫かれている。「事前測定」への市のこだわり、独自性は一定の評価をしたい。子どもの内部被曝に対し、真摯な姿勢をもって対応してきたことを本当に嬉しく思う。

市の放射能対応は、市民の声に耳を傾け、一歩一歩前進してきた。都内では最も早く空間線量測定やプール水測定に着手し、小中学校、保育園、幼稚園、公園、認可外保育室も測定し、HPで公開している。そして、給食食材の産地公表、簡易キットでの食材測定、牛乳の測定委託、来年度から、検出限界値の低い(10Bq)食材放射能測定器の導入を決断するに至った。
この積み重ねは本当に大きい、一歩進みながら、課題を見つけ、更に前進する。長丁場でまだまだやることはいっぱいありますが、これからも、この基本姿勢を貫かれますことをお願いしたい!! 見学させて戴き感謝しています。(大塚恵美子)