予算修正提案の説明すらさせてもらえず 議会の機能不全

2012年3月19日 03時50分 | カテゴリー: 政治を変える

議会の横暴またしても、だ。16日、予算委員会の最終日、24年度一般会計予算の審議で、リサイクル・センター建設に係る事業費4億6798万5000円ほか関連経費を減額修正するため、「変わろう!議会・東村山」、共産党、市民自治の会が動議をかけた。
しかしながら、「議事日程追加」の採決がはかられ、反対が12人、賛成が10人で、否決された。修正提案説明すらさせてもらえない「門前払い」の結末となった。

リサイクルセンター事業のみならず、市長提案についてはさまざまな意見があり、賛否が異なることは当然だ。議論の中で、情報提供に問題があり、当初盛込まれなかった経費が大会派の提案ということで自動的に予算化されてしまう事態に疑義を感じ、交付金ありきの事業に軌道修正を求める修正案を出す、というのは議会において、極めて誠実、健全な意見表明である。
提案を聞いたのち、賛成されないことであっても、提案説明すらさせないのは数による暴挙だ。議会改革の標榜はちゃんちゃらおかしい。二元代表制を省みない封殺、議会の自殺行為が堂々となされることに失望感を抱く。時間がたっても怒りがおさまらない。

今、議会改革を進めよう、という流れの中で、特別委員会を設置し、議会基本条例づくりに向けた議論の最中にあるはずだ。議会改革を標榜しながら、現実の議会のあり方が旧態依然の数の論理であり、何を守ろうとしているのか理解できない。自民党、公明党、みんなの党は応えるべきだ。

24年度の予算ほど賛成したかった予算はない。退職手当債の発行をやめ、PPSへの移行など財政健全化に舵を切り、歳出では、念願の食材放射能測定器導入に300万円が計上され、遅ればせながらでも待機児対策を進め、一時預りなど一般財源での継続を決断するなど評価できる点が多かった。リサイクルセンター経費の修正だけが必要だった。予算全体を反対せざるを得ないとは忸怩たる思いだ。(大塚恵美子)

以下、「変わろう!議会・東村山」の一般会計予算への反対討論を。
変わろう!議会・東村山は、厳しい経済状況下にありながらも、歳入面では懸案であった退職手当債を断ち切る決断をし、業務の効率化、PPS導入等によるコスト削減に取り組むなど、財政健全化への決意を感じるものと本予算案を前向きに受け止めました。
歳出面でも防災、減災へ向けた集中的な取り組み、食材放射能測定器の導入など放射能対策の充実、保育園増設等に積極的に取り組むとともに、自治基本条例、人権の森構想、児童クラブ運営ガイドライン作りなどを、あらゆるシーンで極力市民とともに進めていこうとする、渡部流自治力向上への姿勢も大いに共鳴、共感するものです。
しかしながら、私たちの会派は以下の理由によって本予算案は修正すべきものという結論に達しました。提案理由を説明することさえ認められなかったので、本予算案に反対せざるを得ないと判断しました。
最大の疑義は、リサイクルセンター計画をめぐるこれまでの経過、本予算審議でも変わることなかった不明確、不確実な答弁の連続への不信感に起因する。十分な審議を阻害する不誠実な対応と言わざるを得ない。
そして、2月24日の本予算案の提案説明段階で存在しなかった「事務所(管理棟)」計画が、「与党会派からの提案を受けて」という形で2月28日に突如表舞台に現れ、後出しじゃんけんのように予算案に盛り込まれようとしていることについては、明確に異議を申し立てます。
予算審議のあり方に疑義あり、であります。
秋水園の労働環境が現状でよいと考えている議員は殆どおりません。適切な規模の事務所機能も必要です。しかし、約3年に及ぶ検討経過の中で事務所は本計画には盛り込まないということを昨年11月18日に行政自らが表明し、議会も全会派がその内容での検討を了としました。そのため、現在提案されている24年度予算案には事務所分は含まれていません。
交付金の枠を確保しておいて、予算提案後に1億円規模の建物建設を盛り込むようなことが許されるとすれならば、庁内の労苦の結晶として提案されているはずの予算そのものの意味を行政自ら貶めるものであり、同時に予算審議の空洞化を招くものとして強く批判されなければなりません。本件が議会側の提案によるものだとすれば、チェック機関としての機能を放棄するものであり、自殺行為に等しい愚挙であります。事務所の議論は、別途行うのが筋というものです。
リサイクルセンターについては、地方自治法第2条14にある「最小の経費で最大の効果を挙げる」べく、市長が言うところの「あらゆる可能性」を真面目に探るべきです。
そして、積年の最大の懸案である秋津町への収集車両台数の削減を現行計画の年間1,200台から5,500台に飛躍的に拡大できることが本予算委員会で新たに明らかになった「缶とペットボトル」の戸別・混合収集、外部委託化を、今一度真剣に追求すべきであり、建屋の一層の縮小、コスト減に取り組むべきだと申し上げます。
最後に、修正案について提案理由の説明さえさせなかった会派は、議会としての説明責任、開かれた議会を全面に掲げて議会改革を公言している議会の一員として、しっかり説明をしていただきたい。
行政に変わることを求めながら、最後の最後に自らは旧態依然の対応に走った議会の実情が大変悔しく、無念であります。