そんなに原発稼動ゼロがいやなのか!大飯原発再稼動画策

2012年4月16日 03時49分 | カテゴリー: 政治を変える

何がなんでも大飯原発稼動にGOを出す、という形振りかまわない政治判断というのが、あまりにひどい。枝野大臣の心変わりの速さに呆れる、「地元」とは日本全国といったのは誰か? 菅直人ら40人の民主脱原発派の存在感のなさ。再稼動をせかす福井県知事の傲慢さも含め、何がなんでも再稼動の常を逸した混乱振りのすさまじさ。
今動いている原発は泊原発の1基のみ、東電の原発も、関電の原発も全て止まっていても、東京の電気、大阪の電力は充分足りている。5月5日には、全ての原発が停止することになる。ところが急浮上させた大飯原発再稼動、またしても安全神話。原発ゼロはまことに具合が悪いらしい。電気が足りている現実はまずいらしい。
男の理屈だ、原発ゼロがどうしてもいやなのは。放射能汚染が土壌に海に食べ物に瓦礫に拡散しても、福島を離れざるを得ない人や命を顧みることもなく、たった2日で速成、即席の安全基準で押し切る。最期の手段、ベントのフィルターが未設置でも構わない。福井県湾岸は地震が起こりにくいから安全だと千石、ばかじゃない!大阪市や京都府、滋賀県の反発や意見など意にも介さないつもりか。狂気のようだ。
隠そうとしたのでしょうね、北朝鮮のミサイル騒ぎに乗じて。弾道ミサイルだか、衛星だかはあっけなく空中分解となったが、政府の速攻はとまらない。抗議の声など、全て無視。なんて国なんだ。絶望的な気持ちの数日、ひとりになると無力感で落ち込む。

1週間前の7日、「脱原発をめざす女たちの会」の会場を埋めた10代から80代まで500人の女たちの思いは「もう原発は動かさない!」。
口火を切った落合恵子さんは、桜の花の下を歩き、季節の移ろいを気にとめる私たちでいよう、としながらも「あの日から花見もできない人がいることを忘れないで」と。でも、一日一日を大事にしないものと向き合ってきた私たち、命へのテロリズムを許さないけれど、無理しないで時には休みなよ、と大勢の私を労わる。柔らかにつながる女たちの鼓動が嬉しい、ひとりじゃない、と同じ体温を感じる。
命のため、次世代のため、今は戦う女でいましょう、と語る落合さんの後は、鎌仲ひとみさんのコーディネートによる各地の女たちのディスカッションが。

土地買収に応じず大間原発の建設に反対する「あさこはうす」の2代目、小笠原厚子さんの行動理念は「55基目を作らせない」だ。福島原発事故以来、工事は中断し、進捗率は38%、燃料棒をまだ装着させていない戦いの日々。

六ヶ所村、核燃再処理工場の間近でハーブやチューリップを育て、この土地に生きる意味を問い続ける菊川慶子さん。運転開始は「未定」となった大間原発に近い六ヶ所村は、今、日本中で最も放射線量が低く「安全」な場所だそうで、なんだか笑いがもれる。

福島の三春町から脱原発をめざし25年活動してきた武藤類子さん、6万人集会や経済産業省前の座り込みで、お会いした武藤さんのやわらかで人を惹き込みながらの人柄、今は大飯原発再稼動に反対するリレーハンスト続行中と。

そして、鎌仲ひとみさんは、監督作品の「ミツバチの羽音と地球の回転」で取材した祝島、上関原発予定地の現状を報告され、それぞれの女たちの「今」を引き出し、これからのネットワークやひとりひとりができるアクションについて距離を縮めてくれる。新しい映画「内部被ばくを生き抜く」が完成との報告も。

会場の外に出ると、知り合いの女たちに次々と出会う、ああ、あなたもそこにいるのね!
あきらめない人のことを女といいたい。女の風上にも置けない女がいることも承知の上で、私たちはしぶとくつながっていく。

どうして多くの男たちは命に代えるものはないこと、水も空気も代えられないことに気づけないのだろう。この鈍感さはどこからきて、どれだけの命を巻き込んで、どこまで進もうというのか、一体なんのために?(大塚恵美子)