核燃料サイクルはもういらない 初のコスト試算・原発ゼロ

2012年4月20日 06時22分 | カテゴリー: 政治を変える

使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す核燃料サイクルに合理性があるか、見直しを検討してきた原子力委員会は、いくつかのパターンの試算を19日に公表した。
2020年までに原発稼動をゼロにし、原発から出る使用済み核燃料を再処理せずに直接処分する方法が、六ヶ所村再処理工場の廃止費用(5兆円!)を含め7.1兆円という試算を初めて出した。「原発推進、使用済み燃料は全量再処理」の今までの路線から、初めて「原発ゼロ、全量直接処分」の道をさぐったということ。

そもそも、再処理を担わせる青森県六ヶ所村にある再処理工場はトラブルに継ぐトラブルで今までに稼動を18回見合わせている。現実性がないのだ。しかも、取り出したプルトニウムを、純度の高いプルトニウムに変え増やすという「高速増殖炉もんじゅ」もナトリウム漏れ、蓋が落っこちる!などの危険、杜撰きわまりない状況のまま頓挫している(それでも毎日コストがかかる)。
イギリス、フランスに再処理を頼んで取り出したプルトニウムは「もんじゅ」で使用するためだったが、頓挫し、プルトニウムが余ったため、プルトニウムとウランを混ぜたMOX燃料を、福島第一原発3号機(フクイチの中でも危険度高し)、玄海原発、伊方原発でプルサーマル発電として消費してきた。
核の平和利用などあるはずもなく、核兵器級のプルトニウムがほしい、というどうしようもなく不純で危険な核燃料サイクルとしかいいようがない。

今回初の7.1兆円の試算は、現行計画維持の「原発比率35%、全量再処理」9.7兆円に比べ27%安く、「35%、全量直接処分」が最も高く11.9兆円とのこと。また原発比率20%のパターンもあり、今後、関係閣僚でつくるエネルギー・環境会議が検討、政策決定をすると。
安全性、継続性のみならず経済性からも核燃料再処理に理がないことが明らかとなった。六ヶ所村再処理工場を断念、もんじゅも同様、原発再稼動などは即刻停止し、これ以上の核廃棄物は出さないことだ。
5月5日の子どもの日が「原発ゼロ」の記念日となるように願う。(大塚恵美子)